ドル/円、155円台へ下落…日銀利上げ観測から円買い優勢
欧米時間のドル/円予想レンジ:155.300-157.000円
東京市場のドル/円は、156円台の下値を探る展開。日銀の利上げ観測がくすぶる中、本邦長期金利の上昇を受けて円買いに傾き157円台を割り込むと、午後には156.19円前後まで下落しました。欧州市場では156円台後半へ持ち直す場面もありましたが、その後に伸び悩むと一時155.82円前後まで下値を拡大しています。
来週31日の日銀金融政策決定会合を前に政府関係者から利上げについての言及が相次いでいます。そうしたことから足元のドル/円は上値の重い展開となっています。今夜はドル/円に直接関係のある重要イベントが予定されていないだけに、日銀の利上げを巡る思惑が交錯する中で156円台を中心に不安定な値動きが続きそうです。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、80日線を下抜けて155円台に下落するなど上値の重い展開となっています。RSIが30ラインに向けて下落していることから売り圧力が強まっている状況です。こうした中で、先週安値155.36円前を割り込むと154円台へ下落する可能性があります。一方で、持ち直しの動きを強めたとしても158円台へ上昇するまでは短期的な下落基調に変化はなさそうです。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
7/23(火)
20:00☆トルコ中銀政策金利
23:00 ユーロ圏7月消費者信頼感・速報値
23:00 米7月リッチモンド連銀製造業指数
23:00 米6月中古住宅販売件数
26:00 米2年債入札(690億ドル)
----- テスラ4-6月期決算
----- アルファベット4-6月期決算
※☆は特に注目の材料
経済指標・イベントの結果について
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宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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