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最新動画は【外為マーケットビュー】で公開しています。
動画配信期:2024/7/18~2024/8/1
外為市場に長年携わってきたコメンテータが、その日の相場見通しや今後のマーケット展望を解説します。
目次
0:00 今回のダイジェスト
0:41 急激な円高・ドル安の展開
2:36 ドル安・円高の影響
5:00 ポンド/ドル(GBP/USD)の動向
5:45 ユーロ/ポンド(EUR/GBP)の動向
6:24 ポンド/円(GBP/JPY)の動向
6:51 株式市場の動向
7:44 ドル/円(USD/JPY)の展望と足元の注目点
8:58 【PR】口座開設特別キャンペーン
動画要約・まとめ
急激な円高・ドル安の展開
円高ドル安の流れが加速しています。昨日の夕方頃から一段と進行し、ドル円相場は158円を割り込みました。昨日時点では156円がサポートラインとなっていましたが、今朝方には156円を下回り、155.35円付近まで下落しました。取引量もやや減少している様子です。
この急激な円高ドル安の背景には、主に二つの要因があります。まず、トランプ前大統領が製造業大国復活を軸に、ドル高是正を宣言したことが挙げられます。特にドル円相場と人民元相場が安すぎるとのコメントが市場に影響を与えました。次に、河野デジタル相がブルームバーグのインタビューで、日銀は円安是正のために利上げをすべきだと発言したことが挙げられます。次期首相を目指す立場からの発言として、海外投資家に大きなインパクトを与えました。これらの発言が昨日の円高ドル安加速の根底にあると見られています。
他の通貨ペアの動き
ポンドドル相場は昨日15時頃から突然上昇し、1.2960-70から1.3040付近まで上昇しました。これは当初、イギリスのCPI発表が背景にあると考えられました。CPIは予想ほど低下せず、特にホテル代が高止まりをしていたようです。テイラー・スウィフトのコンサートなどのイベントが物価上昇に影響を与えたとされています。しかし、その後の分析で、この動きはイギリスのCPIだけでなく、先述のトランプ前大統領の発言や河野デジタル相のインタビューなど、他の要因も影響していたことが分かりました。
クロス円も全般的に下落しています。ユーロ円は172円台後半から170円まで下落し、ポンド円も202円前半まで下落しています。これらの動きは、円高の影響が広範囲に及んでいることを示しています。
ユーロポンドも注目されており、長らくサポートしていた0.85付近が下抜けし、0.83付近まで下落しています。今日のECB政策決定会合で、ECBのハト派的なスタンスが出た場合、さらにユーロポンドを下押しする可能性があります。
ポンド円については、203円後半のサポートラインを下抜けており、次のサポートは202円付近です。ここを下抜けると200.70円付近が注目されます。
ドル円の展望と注目ポイント
今後の展開としては、ドル円相場では155.30-50円付近が重要なサポートラインとなっています。また、円キャリートレードの巻き戻しの可能性もあり、株式市場でも同様の傾向が見られます。さらに、7月31日の日銀金融政策決定会合を前にしたポジション調整の可能性も考慮する必要があります。
現在の円高の流れがどこまで続くのか、ポジション解消の動きがどの程度進むのかを見極めることが重要です。特に154.50円付近が次の重要なサポートラインとなるでしょう。市場参加者は、これらの要因を注視しながら、慎重に取引を進める必要があります。今月の日銀金融政策決定会合前のポジション調整の可能性も念頭に置きつつ、円高の流れとポジション解消の動向を注意深く観察することが求められます。
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株式会社ADVANCE代表取締役 米系のシティバンク、英系のスタンダード・チャータード銀行で、20年以上にわたり、為替ディーラーとして活躍。現在は投資情報配信を主業務とする株式会社ADVANCE代表取締役。ドル、ユーロなどメジャー通貨のみならず、アジア通貨をはじめとするエマージング通貨でのディーリングについても造詣が深い。また、海外のトレーダー、ファンド関係者との親交も深い。YouTubeなどで個人投資家に対して為替に関する情報を発信しており、人気を博している。
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