ドル円 米CPI後に急落
今週初めのドル円は、先週後半の下落を経て160円台後半でスタートしました。
ドル円は先週後半に160円台へと下落した後、先週末の米6月雇用統計の発表後に売り買いが交錯しましたが、8日(月)には一時160.26円前後まで下落しました。
その後米長期金利の上昇とともに161円台前半へと持ち直し、9日(火)にパウエルFRB議長の議会証言の内容が伝わると、利下げに関する明確な示唆がなかったことなどから円売りドル買いの動きが強まり、161円台半ばへと一段上昇しました。
10日(水)も堅調に推移し161円台後半へと続伸しましたが、11日(木)に米6月消費者物価指数(CPI)が発表されると、予想を下回る結果を受けてドル売りが強まり、157.42円前後まで急落しました。
12日(金)午前には159円台まで持ち直したものの、その後157円台後半へと急落して再び159円台前半へ戻すなど乱高下しました。
今週のドル円は161円台後半まで上昇した後、157円台まで大きく下落する展開となりました。
短時間で4円以上の急落について一部報道では「政府・日銀が為替介入を実施した」と伝えられ、その後も荒い動きとなりました。
来週は米6月小売売上高や日本の6月全国消費者物価指数(CPI)などの重要イベントが予定されています。
米CPIが弱い結果となったことで利下げ開始が意識される一方、利下げ開始は織り込み済みでドルの下値は堅いとの見方もあり、今後の指標を受けて日米の金融政策をめぐる見通しがどのように変化するか注目されます。
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