来週のドル円関連重要イベント
7月8日(月)からの一週間、ドル円関連の重要イベントは次のものが予定されています。
7/8(月):
【日本】5月国際収支・貿易収支
7/9(火):
【アメリカ】パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言
7/10(水):
【アメリカ】パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言
7/11(木):
【日本】5月機械受注
【アメリカ】6月消費者物価指数(CPI)
【アメリカ】前週分新規失業保険申請件数、継続受給者数
【アメリカ】6月月次財政収支
7/12(金):
【アメリカ】6月卸売物価指数(PPI)
【アメリカ】7月ミシガン大学消費者態度指数・速報値
特に注目度が高いのは9日(火)および10日(水)のパウエルFRB議長発言、11日(木)の米6月消費者物価指数(CPI)です。
9日(火)に米上院の銀行委員会、10日(水)に下院の金融サービス委員会で、米FRBのパウエル議長が金融政策に関する半期に一度の証言を行います。今週発表された米6月ADP雇用統計や米6月ISM非製造業景況指数が弱い結果となったことで、市場では今年中に複数回の利下げが行われるとの観測が強まりました。こうした市場の見方に対してパウエル議長がどのような見解を述べるのか、発言内容に注目が集まります。
11日(木)には米6月消費者物価指数(CPI)が発表されます。CPIは消費者が購入する商品やサービスの価格の変動を測定したものです。インフレの実態を見極めるのに利用され、季節的な要因で価格が変動しやすい生鮮食品を除いた「コア指数」が特に注目されます。米FRBが金融政策を決定する上でも重視するとされるため、ドル円相場を見通す上で重要度の高い指標です。
今週、ドル円相場では一時162円目前まで円安ドル高が進みました。米6月ISM非製造業景況指数などの弱い結果を受けて米利下げ観測が強まったものの、依然として円が売られやすい状況が続いており、ユーロや豪ドルに対しても歴史的な円安水準となりました。
来週は米金融政策の先行きを見通す上で、米6月消費者物価指数(CPI)が注目イベントとなります。FRBは「インフレが継続的に鈍化している証拠」を利下げの前提としており、重要なインフレ指標である米CPIの結果が注目されます。5月CPIに続いてインフレ鈍化を示唆するデータが示された場合はドル売りが強まることが予想され、発表後の相場変動に注意が必要となりそうです。
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