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来週の為替予想(ポンド/円 ユーロ/円) 「イベント通過で短期は調整含みか、目線は上方向を維持」ハロンズ FX 2024/7/7

 

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執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人
執筆日時 2024年7月5日 13時00分

イベント通過で短期は調整含みか、目線は上方向を維持

ユーロ/円・ポンド/円、上昇後に伸び一服

フランスの総選挙に対する警戒心が若干和らぎ投資家のリスクセンチメントが改善する中、円安の流れも加わりユーロ/円は174.511円まで史上最高値を塗り替えました。ポンド円も底堅い展開となり206.170円までレンジ上限を広げました。もっとも、上昇一巡後は米雇用統計の発表を控えたポジション調整から伸び悩みました。(各レート水準は執筆時点のもの)

FXのライブ解説、大きな材料がなくても円売り発生しやすい局面 (2024年7月3日)

※相場動向については、外為どっとコム総研のTEAMハロンズが配信している番組でも解説しています。

仏格下げ不安はまだ継続

フランス国民議会選挙の第1回目投票は、極右政党・国民連合(RN)が下馬評通り最多得票を獲得しました。しかし、与党連合が7日の決選投票に向けて、野党・左派連合との候補者の一本化に動き始めたことで、RNが単独過半数を得るのが難しくなったとの思いから、ユーロへの警戒心が緩和しています。最新の世論調査からはRNの獲得議席数は190-220議席にとどまり、過半数議席となる289議席(定数577)には達しないとの見方が優勢です。この見通しに反して、RNが過半数を取るようなら、改めてソブリンリスクが意識されてユーロを圧迫しそうです。

かたや予想通りであれば、ユーロ安圧力は緩和しユーロは戻りを試す可能性はあります。しかし、RNの財政拡大による同国の格下げ問題が完全に払しょくされたわけではないほか、ECBの利下げ観測から、ユーロはイベント通過で買われても上値は限定的でしょう。円安にサポートされて底堅い動きを続けるユーロ/円も、目線はまだ上向き維持ですが上方向はもたつく可能性がありそうです。

ユーロ/円は短期的な調整も。5月3日安値(164.012円)を起点とするフィボナッチエクスパンションの100%ラインに到達して伸び悩む格好になっています。チャネル上限も越えており、短期的には買われ過ぎ感が強いように感じます。一度、7月1日に開けた窓を埋める格好になるかもしれません。

【ユーロ/円チャート 日足】

EUR/JPY日足チャート
出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:EUR/JPY:170.000-176.000

将来はEUとの協議が不安要因

英国総選挙では労働党が定数650議席のうち410議席を獲得する見込みで、歴史的な勝利で14年ぶりに政権を奪取する見通しとなりました。労働党のスターマー党首は厳格な財政規律を重視する姿勢を示していたこともあり、選挙戦を通じてポンドには安堵感が漂い、じりじりと下値を切り上げていました。労働党のスタンスは中道に近く、政策変更が大幅に変更される可能性が低いこともあり、この先もポンドがじり高となる可能性はあります。

しかし、中期的にはEUとの関係改善が労働党政権の障壁となるかもしれません。特にEU単一市場や関税同盟への再加盟を望む国民が2割ほどいる一方、否定的な国民も根強くいます。また、交渉の相手方となるEUも、北アイルランド議定書の時のような過去の苦い経験から協議にどれほど熱意があるかも疑問です。こうした点は、将来的にポンドを不安定にさせる恐れはありそうです。目先は、無事に選挙をこなした安堵感や、シカゴ通貨先物における投機筋のポジショニングがネットロングへかなり偏っていることもあり、調整的な動きがメインになるのではないかと考えています。

シカゴポジショニング

ポンド/円も上昇チャネルに沿って底堅い展開を続けていますが、21日移動平均線との乖離も進んだことで、同線との乖離が縮小する方向に動くのではないでしょうか。このラインを下回った場合、次は200.00円を視界に捉えそうです。上方向は心理的な節目の208.00円が上値めどとして意識されそうです。

【ポンド/円チャート 日足】

GBP/JPY日足チャート
出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:GBP/JPY:202.000-208.000

7/8 週のイベント:

スケジュール

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一言コメント

ウナギの完全養殖のコストが8年前の20分の1となる1800円まで抑えることが出来るようになったとのことです。商業化までは時間がかかるそうですが、手ごろな値段で食べられるようになることを期待しています。

 
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