シカゴIMM通貨先物ポジションの推移から為替市場の全体的な状況と投資マインドを読み解きます。
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部 中村勉
目次
▼IMMポジション ユーロ/ドル
ユーロネットショートに転じる
ドル/円
IMMポジション ドル/円
ポイント
【円ネットショート大幅に増加】
6月25日時点で円のポジションは、ドルに対して約17.4万枚の売り越し(ネットショート)。
ショートが大幅に積み増されたことから、ネットショートは前週から約2.6万枚増加した。
期間中のドル/円相場は、米国の購買担当者景気指数(PMI)が予想を上回り日米金利差が拡大したことなどにより159円台後半まで上昇した。
米財務省が為替報告書で日本を「監視リスト」に追加したことで、「政府・日銀が為替介入に動きづらくなった」との見方が浮上したことも円売りの一因となり、投機筋は円ショートポジションを急速に増加させたようだ。
ユーロ/ドル
IMMポジション ユーロ/ドル
ポイント
【ユーロネットショートに転じる】
6月25日時点でユーロのポジションは、ドルに対して約0.8万枚の売り越し(ネットショート)。
ショートが大幅に積み増されたことで、2カ月ぶりにネットショートに転じた。
期間中のユーロ/ドルは、フランス総選挙を控え上値の重い展開となった。その中で、フランスやドイツのPMIが弱い結果となったことから、1.0670ドル台へと下落する場面も見られた。
月末に開催されるフランス総選挙への警戒感から、投機筋はユーロショートポジションを3週連続で大幅に増加させた。
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IMMポジション
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中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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