ドル円 約2ヶ月ぶりに一時159円台
今週初めのドル円は、先週末の乱高下を経て157円台前半でスタートしました。
先週末、日銀が政策金利の据え置きを決定し、注目されていた国債買い入れの減額を次回会合へ持ち越したことで、ドル円は158円を突破した後156円台後半へ反落するなど乱高下しました。
週明けの17日(月)は米長期金利の上昇を背景に円売りドル買いが優勢となり、ドル円は158円手前まで上昇しました。
18日(火)には158円台前半へと上昇した後、米5月小売売上高の予想を下回る結果を受けて157円台へと押し戻されるなど、方向感に乏しい動きとなりました。
19日(水)も手がかりに乏しい中で157円台後半を中心に揉み合いが続きましたが、20日(木)には米長期金利の上昇を背景に円売りドル買いが強まり、21日(金)午前には一時159円台に乗せました。
今週のドル円は大きな手がかりに乏しい中で底堅く推移し、週後半には米長期金利の上昇とともにドルが買われ、約2ヶ月ぶりの159円台へと上昇する展開となりました。
来週は米5月個人消費支出(PCE)などの重要イベントが予定されています。
米FRBは今月11日、12日に開催されたFOMCで7会合連続となる金利据え置きを決定し、年内の利下げ見通しは3回から1回へ修正されました。
パウエルFRB議長は今後の金融政策についてデータ次第との姿勢を維持しており、引き続き米指標でインフレ収束を示すデータが確認されるかどうかに注目が集まりそうです。
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