このレポートでは、メキシコペソとアメリカ経済や日本円との為替レートの動き、メキシコペソの見通し、そしてその影響を受ける可能性がある要因について詳しく解説します。
執筆:株式会社外為どっとコム総合研究所 宇栄原宗平
動画でチャートを解説
ペソ円、底堅いゾーンに入ってきた
メキシコペソのチャートを見ると、昨日は高値を切り上げる陽線が出現しており、持ち直しの動きが見られました。しかし、本日は再び上値が重たくなり、陰線になってしまっています。
注目は、ペソの年初来安値水準である8.2円台付近です。このサポート圏に入ってきているため、ここから再び反発する可能性があります。ただし、現状では上値の重さが目立っているため、しっかりとした持ち直しの動きに入ったと判断するのは早計かもしれません。
特に週足チャートが重要です。今週の足は下ヒゲの長い陰線になっており、これはトレンド転換を示唆する可能性があります。来週、この週足の高値を上抜けする形での陽線が出現すれば、9円台に向けての持ち直しが期待できると見ています。
ファンダメンタルズ面では、メキシコの中央銀行の動向や次期大統領候補の発言などにも注意が必要です。短期的な売買は難しいため、長期的な視点でドルコスト平均法を活用し、スワップ収入を狙っていくことは有効でしょう。
メキシコペソ/円 日足チャート
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宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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