オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
豪ドル(AUD)トレードに関わる現在までの相場トピック
・NY原油先物市場は大幅反発。前週大幅に下落した反発が出たほか、米国がドライブシーズンに突入していることでガソリンの需要が増加するとの見方が引き続き買い材料として意識された。終値は前営業日比+2.21ドルの1バレル=77.74ドル(6月10日)。
・5月29日に発表された豪4月CPIは前年比+3.6%で前月(+3.5%)から上昇した。4月24日に発表された豪1‐3月期消費者物価指数(CPI)は前年比+3.6%となり、前四半期(+4.1%)から鈍化したが市場予想(+3.5%)を上回った。
・5月16日発表の豪4月雇用統計は、雇用者数が3.85万人の増加と市場予想(2.37万人増)を上回ったものの、失業率は4.1%へ悪化(前回:3.9%)、労働参加率は66.7%だった。
・5月7日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.35%で据え置きとなった。
今日の豪ドル(AUD)トレード メインシナリオ
注目イベントを控え様子見?米債入札には念のため注意
本日は豪州にて注目の経済指標の発表は予定されていない。そのため、豪ドルは引き続き日米の株価指数動向を眺めた動きが中心となりそうだ。
7日に発表された米雇用統計の結果を受けて、市場では米連邦準備制度理事会(FRB)の早期利下げ観測が後退している。本日は米10年債入札が控えており、入札結果を受けた米長期金利動向が米株価指数の動きに影響を与えそうなため注意したい。他方で、市場の注目は明日(12日)発表される米5月CPIと米連邦公開市場委員会(FOMC)に向いている。そのため様子見ムードが強くなることも考えられる。
想定される個別シナリオ
■日米金融政策会合や重要経済指標が控えている
⇒結果を見極めたい
⇒豪ドル/円は方向感が出にくい
豪ドル/円 最新チャート分析
今後の注目経済指標・イベント
日米株価動向
米10年債入札
「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果
外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円、豪ドル/米ドルともに曇り。7時に豪ドル/米ドルのMACDでシグナルが点灯。
【情報提供:外為どっとコム】
<「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」 詳細はこちら>
- ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
- ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
- ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
お知らせ:FX初心者向けに12時からライブ解説を配信
外為どっとコム総合研究所の調査部に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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