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ユーロ円今週の予想「ユーロ強気の流れ。」FXチャート分析 2024/6/3

【ユーロ円週間予想】上値余地を探る動き。168.50以下で終えた場合は調整下げの動きへ。 

 直近の日足は陽線で切り返して上値トライの可能性に繋げています。前日の陰線が下値トライに失敗しており、浅い下押し調整を済ませて上値トライの流れに戻した可能性が生じており、週初から上値トライの動きが先行すると見られます。170.80-90に強い抵抗が控えていますが、これを上抜けて終えれば4/29に付けた171.59をクリアできるかどうかをトライする動きへ。171.60超えの新高値を付けて終えるようなら次のターゲットは174~175円になります。逆に上値抵抗を抜け切れずに反落して168.50以下で終えた場合は日足の形状が悪化して、調整下げ局面入りの可能性が高くなります。この場合は168.00以下の足元を固め直す動きへ。165円台までは調整下げの範囲内ですが、165円を割り込んで終えた場合は下値リスクが点灯、164.50以下で終えた場合は昨年12月に付けた153.23を基点とする短・中期的なサポートラインを下抜けて、短期トレンドが“ユーロ弱気”に変化します。日足の上値抵抗は170.80-90,171.50-60,172.00-10に、下値抵抗は170.00-10,169.50-60,169.00-10,168.50-60にあります。21日、120日、200日移動平均線は168.77,162.91,161.36に位置しており、短・中期トレンドをサポート中です。

 一方直近の週足は実体が小さく下ヒゲがやや長い陽線引けとなり、下値トライに失敗した形で越週しています。値幅が大きいわけではないので上昇余力が強いとも言えませんが、下値トライに失敗した反動で4/29に付けた直近高値171.59をトライする動きが強まると見られます。171.60超えで越週した場合は、ユーロ発足以来の高値更新となり、対ドイツマルクで換算した次の上値目途である174~175円をトライする動きが強まる可能性が生じます。今週の週足ベースで見た上値抵抗は171.50-60,172.50-60,174.00-10に、下値抵抗は170.10-20,169.30-40,167.80-90にあります。全て下抜けて終えた場合は3週分の値幅を切り崩して下値リスクが高くなり、165.80~166.00ゾーンにある一段と強い抵抗をトライする動きへ。31週、62週移動平均線は162.38と158.20に位置しており、中期トレンドをサポート中です。

 月足で長期的なトレンドを見ると、5月足は下ヒゲがやや長く、実体の小さい陽線引けとなり6カ月連続して陽線引けとなりました。個々の足は強い上昇エネルギーを持ったものではありませんが、浅いガス抜きを挟みつつ、下値を着実に切り上げる流れを維持しており、トレンドは非常に強い状態にあります。ユーロ発足以来の高値圏にありますが、5月足が下値トライに失敗した形で越月してり、6月も上値トライの動きが先行すると見られます。但し、164.00以下で越月した場合は、前月の値幅を切り崩す陰線引けとなり、下値リスクがやや高くなります。この場合でも2022年3月に付けた124.40を基点とする長期的なサポートラインが157円台後半から158円台前半に位置しており、157円を割り込んで越月しない限り、中長期トレンドは変化しません。6月足の上値抵抗は171.50~172.00,174.00~174.50に、下値抵抗は168.00~168.50,164.00~164.50にあります。31カ月、62カ月移動平均線は147.64と135.98に位置しており、長期トレンドをサポートしています。

 今週の戦略は、ユーロ買いは170.00-10で押し目買い。下値余地を169.70近辺まで見て置く必要があります損切りは169.30で一旦撤退です。トレンドが強いので売りは様子見か171.70に浅い損切りを置くなら171.40-50まで引き付けて軽く試し売り程度に。

 上値は、170.80-90,171.10-20,171.50-60に強い抵抗がありますが、全て上抜けて終えた場合は171.90-00,172.50-60,173.10-20,174.00-10の抵抗をどこまでクリアできるかトライする動きへ。175円以上はあれば一旦売り場と見ています。下値は、170.20-30に軽い抵抗が、170.00-10,169.60-70,169.20-30やや強い抵抗が出来ており、下値余地が限られる展開が予想されますが、全て下抜けて終えた場合は日足の形状が悪化して下値余地が若干拡がり易くなります。168.50以下で終えた場合は調整下げ局面入りの可能性が高くなり、166~168円ゾーンにある下値抵抗をどこまで切り崩せるかトライする動きへ。調整下げに留まるなら166円を割り込まない可能性が高くなります。可能性が低いと見ますが164.50以下で終えるか164円を割り込んで越週した場合は、短期トレンドが“弱気”に変化して160円方向への一段の下落リスクが生じます。

 

© 2024 オフィスフレア/川合美智子
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