ドル/円、156円台を維持できるか…米金利動向に注目
東京市場のドル/円は、小じっかりの展開。前日NY市場からのドル買い・円売りの流れを引き継ぐと午後には一時156.55円前後まで強含みました。しかし、その後は日経平均株価が下げに転じたことや米長期金利の低下もあり欧州市場では156.03円前後まで下落しています。
NY市場では、複数の米連邦準備制度理事会(FRB)高官による講演が控えています。改めて今後の利下げについて慎重な姿勢を示すと見られ、米長期金利の動向次第ではドル高の後押しになる可能性があります。その際には5月前後の高値160.20円台から安値151.80円台への下落幅に対する61.8%戻し水準157.00円付近がターゲットになりそうです。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、3本の移動平均線が強気のパーフェクトオーダーを形成しており上昇基調は継続と見れます。足元では半値戻し156.00円水準が支持となっています。反発基調を強めて156円台半ばの本日高値を更新すると157円を視野に入れた相場展開となる可能性があります。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
5/21(火)
21:30 カナダ4月消費者物価指数
22:00 バーキン米リッチモンド連銀総裁講演
22:00 ウォラーFRB理事講演
22:05 ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁講演
22:10 ボスティック米アトランタ連銀総裁講演
24:45 バーFRB副議長講演
26:00☆ベイリーBOE総裁講演
5/22(水)
08:00 ボスティック米アトランタ連銀総裁、コリンズ米ボストン連銀総裁、メスター米クリーブランド連銀総裁講演
08:50 日本4月貿易収支
※☆は特に注目の材料
経済指標・イベントの結果について
主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。
お知らせ:ドル円、CFD銘柄の解説を月~木の20時ごろからライブ配信
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宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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