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ドル/円、152円に接近すれば為替介入への警戒から神経質な展開も(NY市場の見通し)2024/3/28

 

ドル/円、152円に接近すれば為替介入への警戒から神経質な展開も

東京市場のドル/円は、上値の重い展開。仲値公示後に一時151.50円台へ強含む場面もありました。しかし、その後は日本株安を背景に伸び悩みむと午後には151.20円台へ押し戻されました。

欧州市場では、米長期金利が上昇したことでドル買いに傾くと151.49円前後まで持ち直しています。

<ウォラーFRB理事(07:00~)> 
・現在の金利目標を予想より長期間維持する必要がある可能性
・利下げの支持にはインフレのさらなる改善を確認する必要
・経済指標、今年より少ない利下げが可能なことを示唆

<3月日銀会合主な意見(08:50)>
・普通の金融緩和への移行、中期的にプラスの効果期待できる
・YCCとマイナス金利の同時解除、金融環境に非連続的な変化をもたらすリスク
・時間掛けてゆっくりと着実に正常化進め、異例の大規模緩和上手に手仕舞うためにはこれからの政策の手綱さばき重要

<林官房長官(11:00~)>
・行き過ぎた動きにはあらゆる手段排除せずに適切に対応
・為替介入については具体的見解控える
・為替市場の動向、高い緊張感をもって注視

明日から欧米諸国がイースター休暇に入ります。本日はNY債券市場が短縮取引となることもあって、ドル/円はトレンドが生じるような動きにはなりにくいでしょう。151円台を中心としたレンジ推移が続きそうです。また、152円に近づくと本邦当局による円買い介入への警戒感が高まると見られ、その際は神経質な値動きとなる可能性もあるため注意しましょう。なお、NY市場では米新規失業保険申請が発表されます。

ドル/円をテクニカル分析で見ると、3本の移動平均線が上向きで強気のパーフェクトオーダーを維持しています。しかし、直近は151円台でのレンジ推移が続いており方向感がありません。本日も151.00円付近では底堅いものの152円に近づけば伸び悩む展開が想定されます。

ドル円 日足チャート

この後の経済イベント

3/28(木)
21:00 南ア2月貿易収支
21:30 カナダ1月GDP
21:30 米10-12月期GDP・確定値
21:30 米10-12月期GDP個人消費・確定値
21:30 米10-12月期コアPCEデフレーター・確定値
21:30☆米新規失業保険申請件数
23:00 米3月ミシガン大消費者信頼感指数・確報値
26:30 ビルロワドガロー仏中銀総裁講演

3/29(金)
08:30 日本3月東京都区部消費者物価指数
※☆は特に注目の材料

経済指標・イベントの結果について

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uehara.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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