「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆：外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
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今日のドル円 テクニカル分析で環境認識
①週足：150円台へ上昇も・・・RSIが50ライン到達する中で13週線を下値支持に149円台へ切り返しています。上値を緩やかに切り下げているチャート形状は気がかりですが、3本の移動平均線が上向きなど上昇基調に変化はないため上値トライの可能性を残しています。まずは、心理的節目の150.00円を突破できるか。その後に年初来高値150.88円前後が意識されます。なお、146.00円を下抜けた場合は52週線や上昇トレンドラインに向けて下落圧力が強まる可能性があることには注意しておきましょう。
ドル/円 週足チャート
今日のトレードシナリオ：買い目線
②相場展開の予想・・・今週の値動きは日銀金融政策決定会合と米連邦公開市場委員会（FOMC）の結果によって大きく相場が動くでしょう。結果待ちではありますが、テクニカル分析で見ると上昇基調は継続しています。そのため、下げたら押し目買い、上昇したら買い場探しと買い目線で考えて行きたい局面です。
③トレードタイミング・・・押し目買いポイントは、148.00円、147.00円、146.50円付近と見ます。また、150.00円を突破し同水準が下値支持となれば押し目買いポイントとなりそうです。
ドル/円 60分足 ネオチャート（図1）
ドル/円 外為注文情報（図2）
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今週の注目経済指標・イベント
18-19日に日銀金融政策決定会合が開催されます。市場ではマイナス金利の解除やイールドカーブ・コントロール（YCC）の撤廃があるとの見方が広がっています。いずれにせよ、政策修正があってもなくても円相場に与える影響は大きくなりそうです。 また、19-20日のFOMCでは、政策金利を5.25-5.50％に据え置くと見られており、焦点は政策金利見通しとなりそうです。2024年末時点の利下げ回数を従来の3回から修正するとの見方が出ています。また、パウエル連邦準備制度理事会（FRB）議長の記者会見にも注目です。
3/19☆日銀金融政策決定会合
3/19☆RBA政策金利
3/19☆植田日銀総裁記者会見
3/20☆FOMC政策金利
3/20☆FOMC経済・金利見通し
3/20☆パウエルFRB議長記者会見
3/21◎日本2月貿易統計
3/21☆豪2月雇用統計
3/21☆BOE政策金利
3/21☆米新規失業保険申請件数
3/21☆トルコ中銀政策金利
3/21☆メキシコ中銀政策金利
3/22☆日本2月消費者物価指数
☆特に重要 ◎重要
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経済指標・イベントの結果について
主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。
外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員宇栄原 宗平（うえはら・しゅうへい）
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月（株）外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか！』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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