ドル/円、148円を前に伸び悩む…米2月PPIなどの結果次第で突破も
東京市場のドル/円は、小高い展開。序盤の147.50円台で下げ止まると、午後には米長期金利の上昇を背景に147.97円前後まで強含みました。
欧州市場では、148円を前に伸び悩む値動きが続いています。全国銀行協会会長がマイナス金利解除に言及するも相場への影響はありませんでした。
<発言内容>
・マイナス金利解除でも金利の急激な上昇や急速な円高進展の可能性は低い
・マイナス金利解除はデフレ脱却の象徴、海外投資家の選好続く
・物価目標達成の確度は着実に高まっている
足元のドル/円は147円台を中心に底堅い推移が続いています。日銀の3月マイナス金利解除を見越した円買いはひとまず一巡した模様です。そうした中で、今夜は米2月生産者物価指数(PPI)や米2月小売売上高、米新規失業保険申請件数の結果を受けたドルの動きに注目です。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、80日移動平均線が横ばいながらも下値支持となり底堅い推移が続いています。ただ、10・20日線は下向きで直近の上値の重さを示しており現状は146.50-148.10円程度のレンジ推移となっています。また、レンジの中では安値を切り上げ上値試しの展開が続いていることから、本日もレンジ上限148.10円台を突破できるかに注目です。突破すれば10日線が位置する148.50円を目指す展開となりそうです。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
3/14(木)
18:40 デコス・スペイン中銀総裁講演
20:00 シュナーベルECB専務理事講演
21:00 クノット・オランダ中銀総裁講演
21:30☆米2月生産者物価指数
21:30☆米2月小売売上高
21:30☆米新規失業保険申請件数
23:00 米1月企業在庫
26:00 デコス・スペイン中銀総裁講演
27:00 デギンドスECB副総裁講演
※☆は特に注目の材料
経済指標・イベントの結果について
主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。
お知らせ:FX初心者向けに12時からライブ解説を配信
外為どっとコム総合研究所の調査部に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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