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豪ドル/円 今日の見通し「豪小売売上高は大幅反発?個人消費が堅調ならRBAはどう動く?」2024/2/29

 

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オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉

 

豪ドル(AUD)トレードに関わる現在までの相場トピック

・NY原油先物市場は反落。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で原油在庫の増加がみられたこと、また石油輸出国機構(OPEC)プラスによる減産延長の可能性が意識されたことなどで軟調だった。終値は前日比-0.33ドルの1バレル=78.54ドル(2月28日)。

<WTI原油・商品CFDチャートはこちらはこちら>

 

・2月28日に発表された豪1月月次消費者物価指数(CPI)は前年比+3.4%で前月から横ばいだった。1月31日に発表された豪10‐12月期CPIは前年比+4.1%となり、前四半期(+5.4%)から鈍化した。

・2月15日発表の豪1月雇用統計は、雇用者数が市場予想(1.50万人増)を大幅に下回る0.05万人の増加だった。失業率は4.1%へ悪化(前回:3.9%)、労働参加率は66.8%で横ばいだった。

・2月6日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.35%で据え置きとなった。

今日の豪ドル(AUD)トレード メインシナリオ

豪小売売上高は大幅反発?個人消費が堅調ならRBAはどう動く?

本日は豪1月小売売上高が発表される。市場予想は前月比+1.5%となっている。豪州の個人消費は、昨年11月にブラックフライデーなどの大型セールイベントにより大幅に増加した影響から、翌12月には前月比-2.7%と大きく減少した。今回発表される1月分は豪州の夏休み(豪州は南半球のため、北半球とは夏冬が逆転している)の影響もあり反発予想となっている。また、21日に発表された豪10‐12月期賃金指数が同時期のインフレ率を上抜いたことで消費が増えやすくなっていることも、小売売上高の反発予想の後押しとなっている。市場予想通り大幅反発となれば、堅調な消費がインフレ鈍化の妨げになるとの見方から、市場が予想するRBAの利下げ開始時期の後ズレに繋がりそうだ。他方で、市場予想に反して前月から小幅の増加(もしくは減少)だった場合、RBAがタカ派的なスタンスを示している状況下で豪州経済がさらに減速するとの見方から豪ドルは売られることになりそうだ。

想定される個別シナリオ

■豪1月小売売上高が市場予想を上回る
⇒堅調な個人消費がインフレ鈍化の妨げになる
⇒市場が予想するRBAの利下げ開始時期が後退する
⇒豪ドルは買われる

豪ドル/円 最新チャート

今後の注目経済指標・イベント

日本、中国、米国の株価動向
豪1月小売売上高

「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円、豪ドル/米ドル、ともに晴れ。2時に豪ドル/円のRSIで買いシグナルが点灯。

【情報提供:外為どっとコム】

<「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」 詳細はこちら>

  • ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
  • ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
  • ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
 

 

nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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