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豪ドル/円 今日の見通し「春節明けの中国の動きに注意!豪ドルは大荒れの可能性?」2024/2/19

 

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オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉

 

豪ドル(AUD)トレードに関わる現在までの相場トピック

・NY原油先物市場は続伸。イスラエルとレバノンの武装組織ヒズボラとの緊張が深刻化しており、中東の地政学リスクの高まりによる原油の供給不安により原油が買われた。終値は前日比+1.16ドルの1バレル=79.19ドル(2月16日)。

・2月15日発表の豪1月雇用統計は、雇用者数が市場予想(1.50万人増)を大幅に下回る0.05万人の増加だった。失業率は4.1%へ悪化(前回:3.9%)、労働参加率は66.8%で横ばいだった。

・2月6日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.35%で据え置きとなった。

・1月31日に発表された豪10‐12月期CPIは前年比+4.1%となり、前四半期(+5.4%)から鈍化。同時に発表された豪12月月次消費者物価指数(CPI)は前年比+3.4%で前月(+4.3%)から鈍化した。

今日の豪ドル(AUD)トレード メインシナリオ

春節明けの中国の動きに注意!豪ドルは大荒れの可能性?

本日は米国勢が祝日休場となるほか、主要な経済指標の発表も予定されていないことから、米ドル/円相場を中心に方向感が出ない動きとなりそうだ。
一方で、中国では春節の休暇が明けて本日から株式市場などが再開される。中国人民銀行(PBOC)は18日に1年物中期貸出制度(MLF)金利を2.5%で据え置いたほか、市中への資金供給量を実質10億元と小幅な増加とした。中国では消費者物価指数(CPI)が4カ月連続で前年比マイナスに落ち込んでいる。また最新の1月分は2009年9月以来の低水準を記録するなど、中国経済はデフレ圧力などにより低迷しており人民元が売られやすい状況だ。さらに先週は中国勢が不在の中、米国の早期利下げ観測が後退し、対人民元でも米ドルが買われている。中国当局が過度な人民元安を嫌っていることもあり、休暇明けの中国の動きには警戒が必要だろう。
豪州は中国と交易関係が強い。そのため、中国当局が何かしらの景気支援策を発表すれば、中国の景気回復期待により豪ドルが買われるだろう。他方で、中国当局が何もしなければ、失望から中国株式市場が崩れて、豪ドルが売られる可能性もあり注意しておきたい。

想定される個別シナリオ

■中国経済の低迷懸念が根強い
⇒中国株価指数が下落する
⇒豪州は中国と交易関係が強い
⇒豪ドルは売られる

豪ドル/円 最新チャート分析

今後の注目経済指標・イベント

中国株価動向

「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は雨、豪ドル/米ドルは曇り空に雨がぱらつく。7時に豪ドル/米ドルのボリンジャーバンドとストキャスティクスで売りシグナルが点灯。

【情報提供:外為どっとコム】

<「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」 詳細はこちら>

  • ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
  • ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
  • ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
 

 

nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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