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来週の為替予想(米ドル/円)「上昇トレンド維持も、短期はスピード調整」ハロンズ FX 2024/2/17

 

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執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人

執筆日時 2024年2月16日 16時10分

上昇トレンド維持も、短期はスピード調整

2月12日週の米ドル/円は150円台を回復

米国のインフレ鈍化が一服傾向を示す物価データから早期利下げ観測が後退したことを手掛かりにして、米ドル/円は150.882円まで上昇し昨年11月16日以来の高水準を付けました。ただ、同水準からは鈴木財務相や神田財務官による口先介入や、予想外以上に弱い米消費データから伸びが抑えられ、米ドル/円は一時149円半ばまで押し戻されました。(各レート水準は執筆時点のもの)

FXのライブ解説、24年もかよ、しつこい円安 (2024年2月15日)

※相場動向については、外為どっとコム総研のTEAMハロンズが配信している番組でも解説しています。

米ドル安・円安交錯で方向見定めづらい

米国のインフレ動向はモノの価格が0.3%下落した一方、サービス価格は0.7%上昇するなどモノの価格下落以上にサービス価格の上昇が進んでいることが明らかとなり、インフレ再燃への警戒心が広がっています。一方で、米国の個人消費は一服感が漂い始めており、米経済成長にはへの不安はなくなっていません。こうした中で、FOMC議事要旨などを通じて当局が市場に対してどのようなコミュニケーションをとってくるのかが来週の注目点となりそうです。個人的には、当局が3月利下げの芽を完全に摘むようなことはしないのではないかとの思いから、米ドルは直近の上昇の反動から上値が抑制されるのではないかと考えています。

かたや日本国内では、日本商工会議所が中小企業を対象に行った調査で、今年、賃上げを予定している中小企業が61.3%と去年よりも増えているものの、原材料費や人件費を価格に転嫁する動きはまだ十分ではないことが示されています。昨年10-12月期GDPも予想外のマイナスとなっており、植田日銀総裁が示す「第2の力」(賃金と物価の好循環)が優位な状況と考えるのは早計で、日銀が目指すマイナス金利解除にはまだ距離があるように思われます。円の上値も抑えられそうです。結局、米ドル安・円安が交錯して米ドル/円は直近の高値圏でもみ合う展開となるのではないでしょうか。

来週の米ドル/円、148円半ばまでの下げも想定内

米ドル/円は右肩上がりの推移を続けており足許の基調は力強さを保っているように感じます。ただ、足許の上昇ペースが速かった反動から短期的には調整が入りやすくなっているため、一度、値固めして再度151円台を試す動きとなるのではないでしょうか。下方向は21日線が推移する148.53円(執筆時点)付近までの調整は想定しても良さそうで、この辺りで踏み止まれれば、そこから上値を目指して買い拾いたいと考えています。

【米ドル/円チャート 日足】

ドル円 日足チャート

出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:
USD/JPY:148.000-152.000

2/19 週のイベント:

2/19(月) 8:50 日本 12月機械受注
2/20(火) 24:00 米国 1月景気先行指標総合指数
2/21(水) 8:50 日本 1月貿易統計
2/21(水) 28:00 米国 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
2/22(木) 8:50 日本 対外対内証券売買契約等の状況
2/22(木) 22:30 米国 新規失業保険申請件数
2/22(木) 23:45 米国 2月製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値)
2/22(木) 23:45 米国 2月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値)
2/22(木) 23:45 米国 2月総合購買担当者景気指数(PMI、速報値)
2/22(木) 24:00 米国 1月中古住宅販売件数
2/22(木) 24:00 米国 ジェファーソンFRB副議長、発言
2/22(木) 27:00 米国 ボウマンFRB理事、発言
2/22(木) 28:00 米国 ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁、発言
2/23(金) 7:00 米国 クックFRB理事、発言
2/23(金) 7:00 米国 カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁、発言
2/23(金) 9:35 米国 ウォラーFRB理事、発言

一言コメント

TEAMハロンズ黒川氏による3分テクニカルが、昼14時、夕方18時30分から視聴者参加型のライブ形式に変更しました。解説を聞きたい方は、アクセスを待ちしております。3分テクニカルLive

 
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