オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
目次
- ▼今日の豪ドル トレードシナリオ
- 昨日から現在までの相場
- 今日のメインシナリオは
- この先の個別相場変動
- 豪ドル/円 最新チャート分析
- 今後の注目経済指標・イベント
- 「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果
今日の豪ドル トレードシナリオ
昨日から現在までの相場
・NY原油先物市場は反落。香港高裁が中国恒大集団に清算を命じたとの報道を受けて、同国経済の減速懸念が高まった。これにより中国の原油需要鈍化懸念が高まり、原油の売り材料となった。終値は前日比‐1.23ドルの1バレル=76.78ドル(1月29日)。
・1月18日発表の豪12月雇用統計は、雇用者数が市場予想(1.50万人増)を大幅に下回る6.51万人の減少だった。失業率は3.9%で横ばい、労働参加率は66.8%へ低下した。
・1月10日に発表された豪11月月次消費者物価指数(CPI)は前年比+4.3%となり豪州のインフレは前月(+4.9%)から大幅に鈍化した。
10月25日に発表された豪4-6月期CPIは前年比+5.4%となり、前四半期(+6.0%)から鈍化した。
・12月5日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.35%で据え置きとなった。
今日のメインシナリオは
豪12月小売売上高 前月から減少は織り込み済み
本日は豪12月小売売上高が発表される。豪州の11月小売売上高は前月比+2.0%と2021年11月以来の伸びとなった。これは11月にブラックフライデーなどの大規模セールが開催されたことが寄与している。ここ数年の豪州の小売売上高は11月に大きな伸びを示し、その反動から12月は減速する傾向だ。市場はこの傾向は2023年も変わっていないと予想している。豪12月小売売上高の市場予想は前月比‐1.7%となっている。そのため、多少市場予想を下回る結果が出たとしても、豪ドル相場に与える影響は小さいと見ている。市場予想に反して前月から伸びが見られた場合の方が市場は強く反応しそうだ。
この先の個別相場変動
■豪12月小売売上高が市場予想を下回る
⇒豪州の消費は12月に減少する傾向がある
⇒豪ドル相場に与える影響は限定的
豪ドル円 最新チャート分析
今後の注目経済指標・イベント
世界的な株価動向
豪12月小売売上高
「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果
外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は曇り空に太陽が覗き、豪ドル/米ドルは晴れ。5時に豪ドル/円のストキャスティクスで買いシグナルが点灯。
【情報提供:外為どっとコム】
<「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」 詳細はこちら>
- ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
- ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
- ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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