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ドル円予想|トランプ相場が始まっている?|日経上昇に黄色信号 2024/1/19(金)志摩力男

配信期間が終了しました。
最新動画は【外為マーケットビュー】で公開しています。

動画配信期間:2024/1/19~2024/2/2

外為市場に長年携わってきたコメンテータが、その日の相場見通しや今後のマーケット展望を解説します。

時間がない方向け「ポイント要約」 ・ドル円は年末の下落の巻き戻しに
 理由①震災により日銀の政策正常化が困難に
 理由②米経済好調で米利下げ織り込み後退
 理由③トランプ米大統領再選の可能性
・ドル円「一気に150円」との声もあるが、今は難しそう
・日銀会合(1/22-23)は無風の予想
 →会見内容によっては円高に振れる可能性
・新NISAが話題になってドル円や株価が上がった部分も
 →「海外投資家」がNISAで株を約1兆円買っていた
 →利食いの売りが「個人」で1兆円
・今日あたり日経平均の動向には注意

 

目次

0:00 今回のダイジェスト
0:15 相場振り返り
2:44 米大統領選 トランプ氏再選の可能性
4:21 ドル円見通し
4:47 日銀会合の注目点
5:34 新NISAと株価・ドル円への影響
8:51 【PR】口座開設特別キャンペーン

要約

相場振り返り

ドル円は年末に「アメリカの金利はこの先下がるんじゃないか、そして日本の金利はそのうち上がるんじゃないか」という思惑でグーっと下がったわけなんですが、これが年初から巻き戻しになっております。

【ドル/円(USD/JPY) 日足チャート】※2024年1月19日06:00頃

最新の為替チャート|ドル/円(USDJPY)|日足」はこちら

その巻き戻しの理由になったのは、まず1つは震災ですね。日銀の政策が止まるんじゃないか、政策正常化が難しいんじゃないかっていうことですね。
それと、アメリカの経済指標が結構良い数字が続いております。良かったり悪かったりの組み合わせではあるんですけれども、政策金利を5.25%まで引き上げているのに、どうしてまだこんなに強いのかっていうところがあります。
一昨日、ウォラーFRB理事の発言がありました。ウォラーさんは、このところの米国の金利が下がるかもしれないっていうキャンペーンの先鞭をつけられた方です。11月28日の発言で、市場は「アメリカの金利は下がるかもしれない」っていう風に、どんどんドル円が下がったわけです。一昨日のウォラーさんは、利下げの可能性について言及したものの、経済が強いこともあって、以前のように急いで利下げしなければいけない状況ではないと、そういう風におっしゃられました。今、市場は年内6回とか、非常に多くの利下げ回数を織り込んでますが、それに対して牽制されたっていう形になっております。実際、ダボスでの世界経済フォーラムとかで、色々な方が発言されてるんですが、「アメリカの経済は強い、そんなに金利は下がらないんじゃないか、 市場の織り込みはやりすぎなんじゃないか」という発言をされておりました。そういうのもあって、ドルが強かったと思い ます。

米大統領選 トランプ氏再選の可能性

もう1つは、トランプ元大統領が最初の共和党の党員集会、アイオワ州で圧倒的勝利を収めた。これも大きかったと思います。あまりにも印象的だったので、きっと僕以外の海外のトレーダーも同じような印象を持ったんでしょう。「トランプ大統領」が実現する可能性が極まて高い可能性があるということで、 「トランプさんが大統領になったらどういう政策を取るのか」というのは、色々と出回ってきています。それはあくまで推測であって、本当にそうなるかってことは分からないです。ただ、米中関係は悪くなるだろうということで、中国の株は売られ、人民元も売られております。中国制裁でアジア全体が悪くなるかもしれない、ということで台湾ドルとか韓国ウォンも売られました。豪ドルももちろん弱いですね。それから、関税を上げたりする政策は、基本的にドル高政策とも言えるので、ドルが全般的に強かったと言います。
色々な条件があったとは思いますけれども、「トランプトレードが始まったんじゃない か」みたいな雰囲気は無きにしも非ずです。ちょっと気が早すぎますけどね。
それから、メキシコペソが1番売られました。2.2%ぐらい売られたと思います。ですから、ドル円が上がっても、ペソ円がそんなに上がらないという状況になっております。

ドル円見通し

ただ、ドル円はウォラーさんが発言した時のレベルとほぼ同じところまで戻ってきております。ここから上はガッツリと頭を作っているとこなので、なかなか厳しいんじゃないかなっていう感じもしております。

【ドル/円(USD/JPY) 日足チャート】※2024年1月19日06:00頃

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一気に150円っていう声もありますけれども、いずれ行くにしても、 ちょっと今はどうなのかなと。

日銀会合の注目点

来週(1/22-23)に日銀会合があります。政策変更はないんですけれども、会見において、今日本株はものすごく強いですから、今政策を正常化してもあまり人々の恨みを買わないタイミングではないかなとは思います。だからと言って政策変更をすぐするとは思わないんですけども、会見でそれを強く匂わせるとか、そういう可能性があります。日銀会合は無風と今捉えられてますけども、何か万が一のリスクがあるとすれば、ちょっと円高方向かもしれないなとは思っております。

新NISAと株価・ドル円への影響

NISAが話題になって、ドル円が上がった部分もあります。それから、株もものすごく買われました。
では、NISAでどれくらい実際に株を買っているのか。誰が買っていたのかとなると、「海外投資家」。大体1兆円を現物で買っております。

先物も5000億ぐらい買ってるので、合計すると1兆5000億ぐらいの日本株買い、ということになると思います。
では、誰が売っていたのかというと、「個人」なんですよね。

NISAで買ってるのかと思いきや、利食いの売りが1兆円。ちょっと大きいですよね。実は、日本株の好調はNISAを材料に日本人が「買うぞ」と囃して、海外投資家が投機に走ったというのが実態だったんじゃないかなと思います。
それと、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)ですが、どれくらい買っているのかを過去の統計を取っています。ここ数日どうだったかを見てみると、1月9日に1000億円以上になって世の中が驚いたわけなんですけれども、その次の日でも200億、次357億と好調だったんですが、だんだん156億、114億、104億となって、昨日は0でした。

あれ?ってことになったんですが、今日は352億の買いということで、もしかしたら何かエラーがあったのかもしれませんね。この2つを合せると170億ぐらい2日間で買われたというペースになります。ある程度順調ではあります。
ただ、オール・カントリーが大体海外向けの投信の半分ぐらいのシェアを今占めております。これを2倍すると、NISA関連のドル円の買いが分かります。このペースでいくと、大体今月は3000億ぐらいかなと。そうすると世の中全体で、5000億とかそんな感じ になると思います。それなりの金額といえばそれなりの金額なんですが、やっぱり「兆」を超えてこないと意外に少ないなって感じがしますね。これ以降のペースも毎日チェックしていきたいと思ますが、資金の入り方を見てても「思ったほどじゃないな」っていうところで、それにみんな気づき始めるとドル円がスリップしたり、日経が売られたりもあるかもしれません。今日あたり日経には注意した方がいいんじゃないかなと思いました。

 
志摩力男氏96_130.jpg 志摩力男 氏
慶應義塾経済学部卒。1988年ー1995年ゴールドマン・サックス、2006-2008年ドイツ証券等、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任、その後香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立した後も、世界各地の有力トレーダーと交流があり、現在も現役トレーダーとして活躍。
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