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2024年のドル円、2つのシナリオ!米景気後退でFRBこう動く?日銀金融政策変更の可能性は 2023/12/22(金)志摩力男

配信期間が終了しました。
最新動画は【外為マーケットビュー】で公開しています。

動画配信期間:2023/12/22~2024/1/5

外為市場に長年携わってきたコメンテータが、その日の相場見通しや今後のマーケット展望を解説します。

時間がない方向け「ポイント要約」 ・この1~2週間、ドル円は激動の動きに
・米景気後退懸念が浮上
 ①景気後退がないまま米金利低下→ドル円下落も限定的
 ②景気後退・リスクオフで米金利低下→ドル円急落の可能性
・日銀金融政策変更の可能性
 →円高に行っている間は変更しないのでは

 

目次

0:00 ご挨拶
0:31 相場振り返り 米金利・株価動向
3:13 米景気後退懸念と相場への影響
6:09 日銀会合の植田総裁の発言
8:53 日銀金融政策変更の可能性
10:54 2024年の注目点
11:19 【PR】口座開設特別キャンペーン

要約

相場振り返り 米金利・株価動向

ここ1・2週間の動きなんですけども、まさに激動の動きでした。

【ドル/円(USD/JPY) 2時間足チャート】※2023年12月22日07:30頃

最新の為替チャート|ドル/円(USDJPY)|2時間足」はこちら

一番大きかったのは、FOMCで突然パウエルFRB議長がハト派に豹変されたってことですね。これまで色々な金融市場の前提が「ハイヤー・フォー・ロンガー(より高く、より長く)」っていう言葉に象徴されていますけれども、高い金利が長く続くと、そういう経済を前提にしていたわけです。多分、アメリカは一回ぐらい金利が下がるかもしれないんですけど、2024年末の金利は5%じゃないかっていうのが前回のFOMCで示されたことです。ところが、今回はドットチャートで3回利下げが織り込まれております。大体4.5%ぐらいになりました。
ただ、個人的に一番驚きだったのは利上げを予想する人が0になったことです。また、パウエルFRB議長が会見中にすごくハト派だったということ。12月1日の講演では、利下げの議論には時期尚早だとはっきりおっしゃってました。ところが、パウエルさんが「次は利下げの議論になるだろう」と明確に認めて、積極的にそっちの方向に話を持っていかれたというところですね。突然の豹変に「もしかしたらアメリカは景気後退が近いのか、もしかしたらそういうのは見えているのか」という疑念もあり、一気にドルが落ちました。どうも景気後退っていうのはFRBの頭の中にはないようですね。基本路線としてはソフトランディングで、来年は少し成長率落ちますが1.4%ぐらい、リセッションには至らない、と。
金利が低下して経済もそこそこということなので、株価は好調に推移するというふうに予想が今は組み立てられております。多くのストラテジストも金利低下を前提に、アメリカの株式市場に関してどんどん強気に見方を転換しております。

米景気後退懸念と相場への影響

ただ、もしかしたら米景気後退は近いんじゃないかっていう疑念も少しある訳です。なぜそこをポイントにしてるかと言うことをお話しします。
まず、景気後退がないままにインフレ率の低下に応じて金利が下がるだけであれば、多分ドル円の下げっていうのは、下がるにしても限定的なものになるんだと思います。クロス円は顕著になって、リスクオンというマーケットになっていくんじゃないかっていうのがシナリオの1です。FRBはこれがメーンのシナリオにしていますし、ゴールドマンサックス等、多くの金融機関がそのシナリオをメーンにしています。その場合は、アメリカの金利が下がったとしても、ドル円の下げは140円ちょっと割るぐらいで、大したことにはならない可能性が高いと思います。
もし、景気後退になったとしたら、リスクオフで米金利低下。金利低下のスピードも非常に早まると思います。今マーケットは年末までに6回ぐらいの利下げを織り込んでいます。CMEのフェドウォッチでは年末に3.75%ということになっております。
でも、多分ターミナルレートは3.25-3.50%辺まで下がってくると思います。それを前提にして考えると、ドル円は結構急落することになるんじゃないかなとは思っております。

日銀会合の植田総裁の発言

もう一つは、今週最も注目された日銀政策決定会合。そこで植田さんが「チャレンジング」という言葉に関してどういう説明をするのか、そこが最も注目を集めたところです。植田さんは「あれは職務に対する姿勢、そういう質問に対して答えました」と答えられたんですけども、それに対するマーケットの反応が非常に酷くて、「何でそんな思わせぶりなことを言ったんだ」とか、年末から来年にかけてっていう「年末」っていう期限も入れたので、「どうしてそういうことを言ったのか」とか、「自分の影響力を十分に考えていないのではないか」とか、散々なことを言う方がすごく多いんですね。
ただ、国会答弁の発言を聞いていれば、どういうことを質問されて回答されたのかわかると思いますが、どうまかり間違って「金融政策の変更に対するチャレンジ」という風に曲解したのか。植田さんにとってみれば、職務に対して聞かれたからそのまま答えただけなのに、政策変更もあるかもしれないと勝手に盛り上がって、酷いなと私は思いました。

日銀金融政策変更の可能性

日銀が実際に政策を変更するかどうか。マイナス金利の解除は4月っていう風に言われてますが、円高に行っている間は基本的に政策変更はないんじゃないかなとは思っております。よく批判されるのは、賃金上昇と物価上昇の好循環がが確立したというまでには、まだ確信が持てないっていう風に植田さんがおっしゃられているんですけども、「じゃあ、いつになったら確信を持てるんだよ」と、「ちゃんと状況をはっきり示せないのか」と、おっしゃられる方もいるんですけども、それはちょっと筋違いだと思うんですね。
日本経済の現状において、これだけ弱い経済なのに確信が持てるはずがない。また、もし仮に円高に行ってインフレが落ち着いたとしたら、多くの企業関係者は「インフレがなくなったから賃金上昇はもういいよね」って言い出すと思うんですよ。賃金上昇もなければ循環もないっていうことになりそうな雰囲気です。それだけ根本的な日本経済の状況が良いわけじゃない。円が弱くてインフレで苦しむけれども、また円高に行ったからといって、それが良くなるかっていうと、不景気になってしまう。インフレで苦しむか、不景気で苦しむか。2つの道しか見えないっていう大変厳しい状況なので、日銀としては極端に円安に行かない限りは動けないんじゃないかなと思います。ただ、日本の金融政策はもうYCCを事実上形骸化しているので、動く必要はなくなってるんだとは思います。

2024年の注目点

あとはアメリカの金融政策次第ということですが、インフレの低下と同時に金利が下がるっていう通常のプロセスなのか、それともリセッションが伴うものなのか、これによってマーケットが全然違ってきます。なので、そこを今後見極めたい、それが来年のマーケットをどう見るかっていうところにつながってくるんだと思います。

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志摩力男氏96_130.jpg 志摩力男 氏
慶應義塾経済学部卒。1988年ー1995年ゴールドマン・サックス、2006-2008年ドイツ証券等、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任、その後香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立した後も、世界各地の有力トレーダーと交流があり、現在も現役トレーダーとして活躍。
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