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ドル/円:ドルの反発余地を探る動き。146~147円台が壁となる可能性。144円割れで終えた場合は下値リスクが点灯、141.50割れを見たら140円方向への新たな下落リスクに注意。



 

ドル/円:ドルの反発余地を探る動き。146~147円台が壁となる可能性。144円割れで終えた場合は下値リスクが点灯、141.50割れを見たら140円方向への新たな下落リスクに注意。

直近の日足は下ヒゲが長くタクリ足の陽線引けとなり、前日同様に下値トライに大きく失敗した形で引けている。前日(12/7)に付けた141.71で一旦底打ち、反転の流れに入っているが、147円の重要ポイントを下抜けた位置で推移しており、反発余地を試した後の、ドル反落の可能性により警戒する必要がありそうだ。短期トレンドは“ニュートラル”な状態にあり、上値トライの可能性に繋げているが、144円を再び割り込んで終えた場合は日足の形状が悪化して下値リスクがやや高くなる。143円を割り込んだ場合は142.00~142.50ゾーンの強い抵抗をトライする動きへ。さらにこれを下抜けて終えるか141.50割れを見た場合は140.00前後にある中・長期的な下値抵抗をトライする動きへ。逆に147.20-30の抵抗を上抜けて終えれば下値リスクがやや後退、148円台を回復して終えれば、“ドル強気”に変化して150円超えトライへ。日足の上値抵抗は145.40-50,146.20-30,146.70-80,147.20-30に、下値抵抗は144.10-20,143.00-10,142.50-60,141.70-80にある。21日、120日移動平均線は148.56と146.54に位置しており、この下に入り込んで、下値リスクが高い状態にあることを示唆しているが、200日線は142.34に位置しており、先週の下値トライでもこれを実体ベースで守っており、強い下値抵抗として働いている。 一方週足を見ると、4週連続陰線引けとなり、上値を急角度で切り下げている。この間に直近の週足が今年3月に付けた129.64を基点として下値を切り上げて来たやや中期的なサポートラインを下抜けた位置で越週しており、新たな下げトレンドに入った可能性を示している。直近の陰線の下ヒゲが非常に長く、下値トライに失敗した形となったことから、週初は反発余地を探る動きが強まると見られるが、週足ベースで見た強い上値抵抗が147.20-30にあり、これをしっかり上抜けて越週しない限り、下値リスクは軽減されず、戻りは再び売り場となる可能性が高い。一方で、5週連続陰線引けは2015年まで遡っても見当たらず、データ的に見れば今週は陽線引けとなる可能性が高く、反落した場合の突っ込み売りにも注意する必要がありそうだ。但し、139.80-90に中・長期的な下値抵抗があるが、これを下抜けて越週した場合は、中期トレンドも変化して一段のドル下落リスクに注意が必要となる。今週の週足ベースで見た上値抵抗は146.00-10,146.40-50,147.20-30,147.70-80に、下値抵抗は144.30-40,143.00-10,141.70-80、139.80-90にある。147.80超えで越週すれば下値リスクが後退、139.50以下で越週した場合は中期トレンドも変化して新たな下落リスクに注意が必要となる。31週.移動平均線は145.02に位置しており、かろうじて守って終えているが“ダマシ”となる可能性がある。62週線は140.50に位置しており、強い下値抵抗として働いた状態にある。 今週の戦略は、ドル買いは144.10-20で押し目買い。損切りは143.50で一旦撤退。143円割れで終えた場合はドルの戻り売り方針に転換。ドル売りは145.70-80で戻り売り。損切りは146.30で一旦撤退。これが付いた場合は147.00-10で再度戻り売り。この場合の損切りは147.60で撤退としたい。 上値は、145.10-20に軽い抵抗が、145.40-50,145.70-80,146.20-30,146.70-80,147.00-10,147.20-30に強い抵抗があり、全てをクリアし切れない可能性も高いと見るが、147.30超えで終えれば下値リスクがやや後退、148円台に乗せて終えれば“ドル強気”に変化して上値余地がさらに拡がり易くなる。下値は、144.50-60に軽い抵抗が、144.10-20にやや強い抵抗が出来ているが、144円を割り込んで終えた場合は下値余地が若干拡がり易くなり、143.40-50,143.00-10にある抵抗をトライする動きへ。143円割れで終えた場合は下値リスクが点灯、142.50-60,142.20-30,141.70-80にある抵抗を全て下抜けて終えるか、141.50割れを見た場合は中・長期的な下値抵抗ポイントである140.00前後をトライする動きへ。現状下での可能性が低いと見るが、139.50以下で終えた場合は中期トレンドが変化して、下値余地がさらに拡がり易くなる。

ドル/円【日足】期間:2023/04/06~2023/12/08(移動平均線は21、120、200日、以下日足は同様)


ドル/円【週足】期間:2020/10/23~2023/12/08(移動平均線は31、62週、以下週足は同様)

ユーロ/円:反発余地を探る動き。下値リスクにも注意。155円割れの越週か、154円を割り込んで終えた場合は再び下値リスクが点灯。

直近の日足は実体が小さく下ヒゲの長い陽線引けとなり、下値トライに大きく失敗した形で終えている。前日も同様に下ヒゲが長く下値トライに失敗した形となったことから、12/7に付けた153.23で一旦底打ち、反転の流れに入ったと見られるが、この反発で既に大きな上昇エネルギーを費やしており、週初の上値余地も拡がり難いと見られる。週初の飛び付き買いにも注意する必要がありそうだ。また、11/27に付けた163.65を戻り高値として上値を切り下げる流れに入っており、下値リスクがより高い状態にあることから、反発余地を試した後の反落により警戒する必要がある。154円台を維持出来ずに終えた場合は、再び下値リスクが高くなり、12/7に付けた153.23が底値であったかどうかを試す動きが強まろう。さらに153円割れで終えた場合は一段の下落リスクに要注意。一方上値は、158.30-40に強い抵抗があるが、これを上抜けて終えれば下値リスクが若干後退して上値余地がもう一段拡がり易くなる。この場合でも160円台を回復して終えない限り、下値リスクを残すことになる。日足の上値抵抗は156.50-60,157.00-10,158.00±10銭、158.30-40に、下値抵抗は155.50-60,155.00-10,154.00-10にある。21日、120日移動平均線は161.36と158.33にあり、これらを下抜けた位置で推移しており、下値リスクが高い状態だが、200日線は154.01にあり、短期トレンドをサポート中。 一方直近の週足は値幅の大きい陰線引けとなり、大幅続落して越週した。またこの陰線が今年3月に付けた138.83と10月に付けた154.46を結ぶサポートラインを大きく下抜けて越週しており、新たな下げトレンド入りした可能性が高いことを示している。直近の陰線の下ヒゲが長く、下値トライに失敗して押し戻された形となったことから、反発余地がもう一段拡がる可能性が高いが、中期トレンドが変化し始めており、反発余地を試した後の反落により警戒する必要がある。また、155円台を割り込んで越週するか、日足が154円割れで終えた場合は、再び下値リスクが高くなり一段の下落リスクに注意が必要となる。但し、この場合でも中・長期的な下値抵抗が149.00-10に位置しており、これを割り込んで越週しない限り、押しは一旦買い場となる可能性も高い。今週の週足ベースで見た上値抵抗は157.20-30,158.00±10銭、159.40-50に、下値抵抗は155.10-20,154.00-10,152.50-60にある。31週移動平均線は156.70に位置しており、上値を抑え込んでいるが、62週線は150.13に位置しており、強い下値抵抗とした働く可能性が高い。 今週の戦略は、ユーロ買いは155.00-10まで引きつけて。損切りは浅い場合で154.40,深い場合は153.90に置く必要がある。売りは157.00-10まで引きつけて。損切りは吹き値があった場合の上値余地を157.70近辺まで見ておく必要がある。損切りは158.00で撤退。 上値は、156.20-30,156.50-60,157.00-10,157.40-50,157.70-80に強い抵抗が控えており、全てをクリアし切れない可能性も高いが、158円台を回復すれば下値リスクが後退して160円の壁をトライする動きへ。下値は、155.60-70に軽い抵抗が、155.00-10、154.60-70,154.00-10にやや強い抵抗があるが、全て切り崩して終えた場合は下値リスクが点灯、153円割れで終えた場合は新たな下落リスクが生じて149~150円台にある、中・長期的な下値抵抗をトライする動きへ。149円を割り込んで越週しない限り、押しは一旦買い場となろう。(川合 美智子)

ユーロ/円【日足】期間:2023/05/23~2023/12/08(移動平均線は21、120、200日) ユーロ/円【週足】

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