
ドル/円、一時146円台へ軟化…早期の米利下げ転換が意識され上値の重い展開か
東京市場のドル/円は、一時146円台へ反落。前日のNY市場の流れを引き継いでドル安・円高が進むと9月12日以来となる146.66円前後まで下落しました。その後は、米長期金利が下げ渋ったことでショートカバーが入ったと見られ欧州市場には147.65円前後まで持ち直しました。
ドル/円は、本日も米長期金利の動向を睨んだ相場展開となりそうです。前日にウォラー米連邦準備制度理事会(FRB)理事が数か月後の利下げについて言及したことで米長期金利の低下に弾みが付きました。今夜は、2024年から米連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を有するメスター米クリーブランド連銀総裁の講演が予定されています。一段の金利低下とドル安を誘発しないか注目しましょう。また、NY市場では米7-9月期GDP・改定値が発表されます。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、月曜日に一目均衡表の雲(現在から26日先に描画される部分)がねじれて下落の可能性を示唆。その後は転換線と基準線を上値抵抗に下落すると一時146円台まで下落しました。チャート形状から見ても高値・安値ともに切下げているため短期的な下落基調と見てよさそうです。目先は7月安値から11月高値への上昇幅の38.2%押し146.30円付近が下値メドになるでしょう。なお、足元のドル/円は下ヒゲ陽線となり雲下限を上抜けてきました。148円台に持ち直すことが出来るかに注目です。
ドル円 日足チャート

この後の経済イベント
11/29(水)
22:00☆独11月消費者物価指数・速報値
22:30 カナダ7-9月期経常収支
22:30☆米7-9月期GDP・改定値
22:30☆米7-9月期個人消費・改定値
22:30 米7-9月期コアPCEデフレーター・改定値
24:05☆ベイリーBOE総裁講演
24:30 EIA週間原油在庫統計
27:45☆メスター米クリーブランド連銀総裁講演
28:00 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
11/30(木)
10:30☆中国11月製造業PMI
10:30 中国11月非製造業PMI
※☆は特に注目の材料
経済指標・イベントの結果について
主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe)
2015年から金融業界で経験を積み、2017年10月に外為どっとコムへ入社。サポートセンター業務に従事した後、2022年2月より現職。テクニカル分析を中心に、為替相場・金融市場の調査・分析や個人FX投資家向けの情報発信を行っている。
テレビ東京「モーサテサタデー」にコメンテーターとして出演。ストックボイスTVでの解説をはじめ、各種メディアへの出演・コメント実績を持つ。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』ではドル円・ユーロ円の見通しを連載。
