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豪ドル/円 今日の見通し「豪雇用統計の発表!市場が注目する『雇用の質』とは?」2023/11/16

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オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉

目次

 

今日の豪ドル トレードシナリオ

昨日から現在までの相場

本日9:30 豪10月雇用統計発表!
・10月19日発表の豪9月雇用統計は、雇用者数が市場予想(2.00万人増)を大きく下回る0.67万人の増加だった。失業率は3.6%へ低下、労働参加率は66.7%へ低下した。

・NY原油先物市場は下落。米週間原油在庫統計で予想以上に在庫が積み増されていたことなどが売り材料となった。終値は前営業日比-1.60ドルの1バレル=76.66ドル(11月15日)。

・11月7日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.35%へ0.25%の利上げを実施した。

・10月25日に発表された豪4-6月期CPIは前年比+5.4%となり、前四半期(+6.0%)から鈍化した。豪9月月次消費者物価指数(CPI)は前年比+5.6%(前月+5.2%)だった。

今日のメインシナリオは

豪雇用統計の発表!市場が注目する『雇用の質』とは?

本日は豪10月雇用統計が発表される。注目は「雇用の質」つまり、正規雇用者数と非常勤雇用者数の増減だ。豪州の労働市場は新型コロナのパンデミック以降、新たに増加した雇用者の約7割は正規雇用者数だった。これは、労働市場がひっ迫し、期待する人材を確保するため正規雇用の必要があったことが要因として考えられる。しかし、7月以降はこの流れが一転し、非常勤雇用者の増加が労働市場を支えている。このような変化について市場は「豪州の労働市場ひっ迫が緩んできている」ためだと受け止めている。本日発表の豪10月雇用統計でも過去3カ月同様に非常勤雇用者数が労働市場を支えるといった内容となれば、RBAの追加利上げ期待の低下に繋がりそうだ。
その他には本日は米国にて新規失業保険申請件数やフィラデルフィア連銀製造業景気指数などの経済指標が発表される。このところ米国の経済指標の結果に為替市場は米ドル/円を中心に大きく反応しているため、豪ドルの値動きを見る意味でも一連の米経済指標の結果に注意したい。

この先の個別相場変動

■豪10月雇用統計の結果が悪化したと捉えられる
⇒RBAの利上げ期待が後退する
⇒豪ドルは売られる

豪ドル円 最新チャート分析

今後の注目経済指標・イベント

豪10月雇用統計
米長期金利動向
日米株価動向

「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円、豪ドル/米ドルともに雨。7時に豪ドル/円のボリンジャーバンドとRSI、豪ドル/米ドルの移動平均で売りシグナルが点灯。

【情報提供:外為どっとコム】

<「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」 詳細はこちら>

  • ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
  • ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
  • ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
 

 

nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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