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ドル/円、151円付近でもみ合い…続伸期待と円買い介入への警戒が交錯か(NY市場の見通し)2023/11/9

ドル/円、151円付近でもみ合い…続伸期待と円買い介入への警戒が交錯か

東京市場のドル/円は、底堅い展開。序盤は150.83円前後を下値に小幅なレンジ推移となっていましたが、終盤にかけて米長期金利が持ち直すと151.09円前後まで強含みました。その後は日本政府・日銀による円買い介入への警戒感からかドル売り・円買いに傾くと150.77円前後まで弱含んでいます。

ただ、欧州市場でも米長期金利の上昇が続くとドル/円は151円台まで反発しています。他方で、植田総裁は英FT紙主催イベントのインタビューで一時要因を除いた基調インフレは依然2%をやや下回っているとしたうえで「インフレが持続的に2%を付けるまでマイナス金利含めYCCを続ける」「政策スタンス正常化で具体的にどう対応するか決定するのは時期尚早」と述べました。マイナス金利解除について市場では、来年の春闘以降になる可能性があると見られているようです。

NY市場では、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演が予定されています。日米中銀の政策スタンスに変化がないとの見方が強まれば、ドル高・円安の流れが継続し年初来高値(151.71円前後)を視野に入れた展開となることも考えられます。

ドル/円をテクニカル分析で見ると、10・20・80日移動平均線が上向きで上昇トレンドが継続していたため黒三兵の下落パターンは失敗に終わりました。その後は陽線3連で赤三兵が出現する中で一時151円台を突破しています。高値からの下落に対して戻りのスピードは緩やかですが、終値で151円を上抜けるようだと上昇の勢いが増す可能性があります。一方で151.00円を上値抵抗に反落した場合は10・20日線が下値支持となり底堅い推移が想定されます。

ドル円 日足チャート

この後の経済イベント

11/9(木)
21:00 メキシコ10月消費者物価指数
22:30☆米新規失業保険申請件数
23:30 ボスティック米アトランタ連銀総裁、バーキン米リッチモンド連銀総裁講演
25:00 バーキン米リッチモンド連銀総裁講演
26:00 パーゼ米セントルイス連銀暫定総裁講演
26:30☆ラガルドECB総裁講演
27:00 米30年債入札(240億ドル)
28:00 メキシコ中銀政策金利
28:00☆パウエルFRB議長講演

11/10(金)
09:30☆RBA金融政策報告
※☆は特に注目の材料

経済指標・イベントの結果について

主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。

経済指標カレンダー

 
uehara.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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