ドル/円、149円台半ば…日銀によるYCC再修正観測が上値を抑える
東京市場のドル/円は、底堅い展開。5・10日の仲値公示にかけて一時149.82円前後まで強含みました。その後は149.50円台まで小緩むも米長期金利が上昇を維持する中で149円台後半をキープしました。
欧州市場では、米長期金利が一時的に低下するとドル/円は149.29円前後まで弱含みました。しかし、すぐに切り返すと149.60円付近で膠着状態となりました。
市場の関心は、本日から明日にかけて開催される日銀金融政策決定会合に向かっています。今回は展望リポートで物価見通しが上方修正となる公算が大きいことからイールドカーブ・コントロール(YCC)の再修正観測がくすぶっています。そうした中で、今夜はドル/円に直接影響のあるイベントが控えていないこともあり様子見ムードが広がりそうです。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、10・20・80日移動平均線が上向きを維持しており、上昇基調は継続と見れます。しかし、10日線が上値抵抗になり20日線が下値支持と小幅なレンジとなっています。RSIについても50ライン付近で横ばいとなっており足元のドル/円は動きが出にくいことが分かります。そのため149円台での値動きが続きそうです。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
10/30(月)
22:00☆独10月消費者物価指数・速報値
22:00 デギンドスECB副総裁講演
10/31(火)
08:50 ジョーンズRBA総裁補講演
10:30☆中国10月製造業PMI
※☆は特に注目の材料
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宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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