目次
▼最新のドル円相場は…年初来高値(150.78円)を更新
▼ドル円相場をテクニカル分析で確認…昨年高値(151.94円)でなく153円を目指す?
▼ターニングポイント…日銀会合とFOMC後に上昇トレンドは加速する?
▼来週のイベント
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最新のドル円相場は…年初来高値(150.78円)を更新
今週のドル/円は、年初来高値を更新する展開。週前半は日本政府・日銀による円買い介入への警戒から149円台で膠着状態が続いていましたが、25日のNY市場で米5年債入札が不調となったことで米長期金利が上昇すると150.00円を突破。その後は一時150.78円前後まで上伸して昨年10月21日以来となる高値を更新しました。しかし、直後に1円程度急落するなど神経質な相場状況となっています。来週31日に日銀金融政策決定会合、11月1日には米連邦公開市場委員会(FOMC)と続きますので神経質な値動きが続きそうです。
ドル円相場をテクニカル分析で確認…昨年高値(151.94円)でなく153円を目指す?
ドル/円の週足チャートを見ると13・26・52週移動平均線が上向きを維持しており、強気のパーフェクトオーダー(移動平均線が上から短中長期の順)を形成しています。また、RSIが70ラインを突破してきたことから上昇基調の勢いが加速したと見れます。150.00円を超えた状態で越週するとさらに上値を試す可能性があります。まずは、節目の151.00円、次に昨年高値151.94円前後と見ます。これらを突破した際は、6月高値(145.071円)から7月安値(137.229円)への下げ幅の倍返しとなる152.91円付近が上値メドになると考えます。なお、反落した場合は13週線が位置する147円台前半が下値メドとなってきそうです。
ターニングポイント…日銀会合とFOMC後に上昇トレンドは加速する?
ドル/円は約1カ月間伸び悩んだアセンディングトライアングルの上限150.00円付近を明確に突破してきました。日本政府・日銀による円買い介入が警戒されているにもかかわらず、高値を更新する動きを見せるという事はそれだけ上昇トレンドが強いという事です。来週は日銀会合やFOMCという重要イベントが控えており結果次第では、ドル/円相場がどんどん上昇する可能性もあります。また、円買い介入ではトレンドは変えられないと言われているように、仮に円買い介入が実施されて急落したとしてもそこが買い場となる可能性も考えられます。トレードで重要なことは、トレード出来る環境を持っておくことです。今が買い場と判断してもトレード環境が整っていなければチャンスを逃してしまいます。チャンスは自ら捕まえに行くものと意識して、思い立ったらすぐに注文が出せるように、準備を行っておきましょう。
来週の重要イベント
10/30☆独7-9月期GDP・速報値
10/30☆独10月消費者物価指数・速報値
10/31☆日銀金融政策決定会合
10/31☆日銀展望レポート
10/31☆中国10月製造業PMI
10/31☆植田日銀総裁記者会見
10/31◎日本外国為替平衡操作の実施状況(9月28日-10月27日)
10/31☆ユーロ圏7-9月期GDP・速報値
10/31☆ユーロ圏10月消費者物価指数・速報値
11/1☆中国10月財新製造業PMI
11/1☆米10月ADP全国雇用者数
11/1☆米10月ISM製造業景況指数
11/1◎米9月JOLTS求人件数
11/1☆FOMC政策金利
11/1☆パウエルFRB議長記者会見
11/2◎独10月雇用統計
11/2☆BOE政策金利
11/2☆MPC議事録
11/2☆BOE金融政策報告書
11/2☆ベイリーBOE総裁会見
11/2☆米新規失業保険申請件数
11/2◎アップル7-9月期決算
11/3☆中国10月財新サービス業PMI
11/3◎カナダ10月雇用統計
11/3☆米10月雇用統計
11/3☆米10月ISM非製造業景況指数
☆特に重要 ◎重要
外為どっとコム総合研究所の研究員、宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)が、FX初心者の方にも分かりやすいよう、予想の値動きを示し、FX為替予想を行います。
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宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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