ドル/円、150円付近で神経質な展開…米金利上昇を追い風に突破なるか（NY市場の見通し）2023/10/23

ドル/円、150円付近で神経質な展開…米金利上昇を追い風に突破なるか

東京市場のドル/円は、上値の重い展開。仲値公示後に米長期金利の上昇を受けたドル買い・円売りから149.90円台まで強含みましたが、その後は本邦当局による円買い介入への警戒から膠着状態となっています。

欧州時間に入ると、米長期金利が10月19日以来の5％台へ上昇したことでドル/円は149.99円前後まで上値を伸ばしています。

海外市場ではドル/円に直接影響のあるイベントが予定されていません。そのため米長期金利や米国株の動きを睨んだ展開になりやすいでしょう。また、足元では150.00円突破への期待と本邦当局による円買い介入への警戒感が交錯しています。ドル/円は今夜も神経質な相場展開となりそうです。

ドル/円をテクニカル分析で見ると、10、20、80日移動平均線が上向きを維持しており上昇基調が継続していますが、RSIは横ばいに近い状態であることから上昇の勢いが落ち着いていることがわかります。足元では、10、20日線を下値支持とし150.00円付近が強い上値抵抗と意識されているため小幅な値動きが続いています。そうした中で、150.00円を突破すれば上値模索の展開となることが考えられる一方で、反落しても149円台前半では押し目買いが入りやすく下げ渋る可能性があります。

ドル円　日足チャート

この後の経済イベント

10/23（月）
23:00　ユーロ圏10月消費者信頼感・速報値

経済指標・イベントの結果について

主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。

経済指標カレンダー

 

外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平（うえはら・しゅうへい）
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月（株）外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか！』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。

●免責事項
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。