「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
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目次
今日のドル円 トレードシナリオ
テクニカル分析で環境認識
①日足:高値圏での推移が続くか・・・20・80日移動平均線が上向きを維持するも10日線が横向きで直近の値動きに方向感がないことが分かります。またRSIが横向で推移、MACDが0ライン上ではありますが下落傾向であることから上値の重さがうかがえます。先週13日から149円台後半を上値に伸び悩む展開が続いています。149円台で底堅い値動きが続くも150.00円に近づくと上値の重さが目立ちそうです。
ドル/円 日足 ネオチャート
トレード方針:レンジを意識した取引
②相場展開の予想・・・昨日に続き、足元では149円台で方向感なく推移しています。そのため基本は149円台前半で押し目買い、150円手前での戻り売りといったレンジ取引となりそうです。なお、バイデン米大統領が明日18日にイスラエルへ訪問するなど中東情勢に関する続報には注意が必要です。
③トレードタイミング・・・押し目買いポイント:148.90-149.00円、148.50円付近。戻り売りポイント:149.90円付近。以下の外為注文情報を見ると150.00円付近には売り指値が多く見受けられるため上値の重い展開は続きそうです。
ドル/円 1時間足 ネオチャート(図1)
ドル/円 外為注文情報(図2)
https://www.gaitame.com/markets/order/
注目経済指標・イベント
④ポイント解説・・・今夜は米9月小売売上高に注目が集まります。市場予想は前月比+0.3%、自動車を除いた前月比は+0.2%と前月(+0.6%、+0.6%)から減速すると見られています。予想を下回ればドル売り、上回ればドル買いの素直な反応が見込まれます。
10/17(火)
18:00☆独10月ZEW景況感調査
18:00 ユーロ圏ZEW景況感調査
21:00 ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁講演
21:15 カナダ9月住宅着工件数
21:30 カナダ9月消費者物価指数
21:30☆米9月小売売上高
22:15☆米9月鉱工業生産
22:20 ボウマンFRB理事講演
23:00 米10月NAHB住宅市場指数
23:00 センテノ・ポルトガル中銀総裁講演
23:45 バーキン米リッチモンド連銀総裁講演
26:00 デギンドスECB副総裁、ホルツマン・オーストリア中銀総裁、ナーゲル独連銀総裁講演
29:00 米8月証券投資
----- 米ゴールドマン・サックス7-9月期決算
10/18(水)
06:00 カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁講演
※☆は特に注目の材料
ライブ(17時から)で注目ポイントを解説
経済指標・イベントの結果について
主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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