ポンド/円今日の見通し「15:00 英8月GDP発表！英経済は回復を示せるか？」FXトレード戦略　2023/10/12

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ポンドのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。

執筆：外為どっとコム総合研究所　中村　勉
Twitter:@gaitamesk_naka
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今日のポンドトレードシナリオ

ここまでの相場

本日15:00 英8月月次GDP発表！
・9月13日に発表された英7月月次国内総生産（GDP、前月比）は-0.5%になり前回（+0.5%）及び予想（-0.2%）を下回った。8月11日に発表された英4-6月期GDP（速報値）は前期比+0.2%となり小幅ながらも3期連続の成長となった。

・英9月製造業購買担当者景気指数（PMI）と9月サービス業PMIの確報値はそれぞれ44.3、49.3となり、速報値（44.2、47.2）からともに上方修正された。（10月2日、4日）

・9月21日の会合でイングランド中銀（BOE）は政策金利を5.25％で据え置いた。据え置き派2021年11月以来。金融政策委員会（MPC）メンバーの9人中5人が据え置きを支持、4名が0.25%利上げを支持した。

・英8月消費者物価指数（CPI）は前年比+6.7%と市場予想（+7.0%）に反して、前月（+6.8%）から低下した。また、CPIコアも前月（+6.9%）から低下し+6.2％だった（9月20日）。

・9月12日に発表された英5-7月失業率（ILO方式）は4.3%と予想と一致したものの前回（4.2%）から悪化。賃金上昇率（3カ月平均、前年比）は+8.5％と前月（+8.4%）から上昇した。

今日のメインシナリオ

15:00 英8月GDP発表！英経済は回復を示せるか？

9月に発表された英7月月次GDPは予想以上の悪化を示した。ストライキや悪天候が広範にわたる経済活動に影響を及ぼしたようだ。本日発表の8月月次GDPは前月から0.2%回復すると市場は予想している。市場予想を下回った（特にマイナスだった）場合、英国経済の低迷懸念がポンド売りの材料となりそうだ。
他方で、現在の外国為替市場は米国の利上げサイクル終了との見方が強まりつつあり、これまで一方的に買われた米ドルの売り戻しが持ち込まれているようだ。本日は市場の注目を集める米9月CPIの発表も予定されていることから、英国の経済指標の結果に対する反応は一時的なものとなりそうだ。

個別の想定シナリオ

■英8月月次GDPが予想外のマイナスになる
⇒英経済のリセッション懸念が台頭する
⇒ポンドは売られる
⇒市場の注目は米CPI
⇒ポンド売りは一時的

チャート分析

注目材料

英8月月次GDP
米9月CPI

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