ドル/円、149円の上値が重い…明日に米雇用統計を控えて動意薄か?
東京市場のドル/円は、弱含みの展開。前日の原油安の影響などから米長期金利が低下する中、一時148.26円前後まで軟化しました。欧州市場に入ると米長期金利が持ち直す中でドルに買い戻しが入ると149.09円前後まで値を戻しました。
今夜は、米9月チャレンジャー人員削減数や米新規失業保険申請件数など、注目の米雇用関連指標が発表されます。ただ、明日に米9月雇用統計の発表を控えていることからこれらに対するドルの反応は限定的となりそうです。とはいえ、米連邦準備制度理事会(FRB)高官の発言や原油価格の動向などを受けて米長期金利が大きく動くようだとドル/円も動意づく可能性があるでしょう。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、10・20・80日移動平均線が上向きで強気のパーフェクトオーダーを維持していますが、10日(149.16円前後)と20日線(148.36円前後)に挟まれて小幅な値動きとなっています。いずれかをブレイクする動きを見せると方向感を伴った値動きが出る可能性があります。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
10/5(木)
20:30 米9月チャレンジャー人員削減数
21:30 カナダ8月貿易収支
21:30☆米8月貿易収支
21:30☆米新規失業保険申請件数
21:30 米失業保険継続受給者数
22:00 メスター米クリーブランド連銀総裁講演
22:00 ナーゲル独連銀総裁講演
22:45 デギンドスECB副総裁講演
23:30 ビルロワドガロー仏中銀総裁講演
23:40 カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁講演
24:30 バーキン米リッチモンド連銀総裁講演
25:00 デイリー米サンフランシスコ連銀総裁講演
25:15 バーFRB議長講演
※☆は特に注目の材料
経済指標・イベントの結果について
主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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