ドル/円、年初来高値(149.82円前後)を更新…この後、米9月ISM製造業景況指数に注目集まる
東京市場のドル/円は、年初来高値を更新。序盤にリスク選好のドル買い・円売りが進むと、午後には日銀が臨時の国債買い入れオペを通知したことも相まって昨年10月21日以来となる149.82円前後まで上伸しました。その後は、失速するも米長期金利の持ち直しを受けてドルが買い戻されるなど高値圏で一進一退の展開となっています。
今夜は、米9月ISM製造業景況指数に注目が集まります。市場予想によれば、47.9と前回(47.6)からやや回復すると見られています。また、その後のパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演にも関心が寄せられています。これらを受けて米長期金利が大きく変動するようだとドル/円相場にも強く影響を及ぼしそうです。また、米議会がつなぎ予算案を可決したことで政府機関の閉鎖はひとまず回避されることになりました。米国株の動きにも注目です。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、10・20・80日移動平均線が上向で強気のパーフェクトオーダーを維持しており、RSIが70ライン近辺で推移していることから上昇基調は継続と見れます。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
10/2(月)
22:45 米9月製造業PMI・改定値
23:00☆米9月ISM製造業景況指数
23:00 米8月建設支出
24:00 メキシコ9月製造業PMI
24:00☆パウエルFRB議長講演
24:00 マン英MPC委員講演
26:30 ウィリアムズ米NY連銀総裁講演
10/3(火)
08:30 メスター米クリーブランド連銀総裁講演
※☆は特に注目の材料
経済指標・イベントの結果について
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宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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