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ドル/円、今週22日の金曜日は要警戒!為替介入の可能性あり!?【ひろぴーの 実践!FXトレードストラテジー】

FXトレードストラテジー

個人投資家として活躍するひろぴー氏が、独自の最新マーケット分析を毎週公開します。現在のFXマーケットを取り巻く情報の整理をする際、また短期間の FXトレード戦略を考える際に、お役立てください。

作成日時:2023年9月20日14時
執筆:CXRエンジニアリング株式会社 代表取締役 ひろぴー

今朝ほど、Bloombergからこのような記事が出ておりました。
出所:https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-09-19/S199FKT1UM0W01?srnd=cojp-v2

『行きすぎた為替変動に適切に対応、あらゆる手段排除せず』という見出しです。
一見、いつもの調子での口先介入になりますが、個人的には気になっております。

まず先日のG20でイエレン財務長官の理解を得られたこと。
9月は日本企業の上期決算ということもあり、特に25日のゴトウ日の為替レートで輸出入企業は決算が決まること。
このあたりを配慮しますと、為替介入が最も入りやすくメリットがある日は今週22日金曜日のNY時間になります。
昨年10月の介入は金曜日のNY時間に行われました。
ドル/円が152円手前を高値に急落し、146.20円前後まで押し下げたことは記憶に新しいです。
週明け月曜日も窓空けでスタートし、145.50円付近まで下押ししました。
その後、11月に入り、米CPIの経済指標悪化の恩恵を受けて為替介入は成功に終わったわけですが、日銀・政府もこの勝利をしっかりと記憶していると思います。
よって、日銀が為替介入してくるならば、個人的には金曜日のNY時間だと考えており、22時ごろからの時間帯は要注意ではないでしょうか。
そして週明け月曜日の朝方8時〜9時台も大きな急落があり、145.50円付近まで押したわけですが、この値動きが今回も同様にあれば9月の企業決算も幾分か好影響を受ける企業が増えるのではないかと予想します。

目次

▼ドル/円、金曜日まではイベントをこなしてジリ高、週末は手仕舞いを?
▼豪ドルが意外とあり?原油高を意識か?

ドル/円、金曜日まではイベントをこなしてジリ高、週末は手仕舞いを?

出所:Tradingview

ドル/円4時間足チャートです。
アセンディングトライアングル形状となっており、フォーメーション分析では強気形状です。
今晩FOMC、金曜日は日銀とイベントがあり、この間はまだ上昇目線で考えております。
FOMCは市場予想通り利上げはせずとも、タカ派な姿勢を維持してくると予想します。また長期的に高い政策金利を維持して忍耐強くインフレ退治に励むような発信で終わるのではないでしょうか。
個人的にはこのような声明であれば、ドル/円は一段高となり、明日は148円中盤ぐらいで推移しているように感じます。
金曜日の日銀はいつもの調子で持続的に金融緩和継続と発信し、市場を刺激しないようにすると思います。しかし、思った以上にハト派だった場合は要注意です。
ドル/円を高値掴みさせる誘いになる可能性があると考えるべきでしょう。
その場合、高値で買わせて為替介入を行えば5−6円ぐらいの下落インパクトがありそうです。
よって、日銀の記者会見終了までは上昇目線を維持し、夕方からNY時間にかけてシナリオ通りでしたら為替介入を1日だけ意識しておこうと思います。

豪ドルが意外とあり?原油高を意識か?

出所:TradingView

もう一つ気になっている通貨は豪ドルです。
まずアノマリー的には第4四半期によく上昇する通貨であること、リスクオンが前提であり、米株が堅調な時によく連動します。

しかしながら、ここ最近の政策金利上昇相場では、株価にとってはマイナスです。
2006年の時も米金利は5.25%まで引き上げましたが、その後2007年の夏頃まで株式市場も上昇を続けました。実体経済も悪化しているのにも関わらず、です。
リスクオフや政策金利引き下げを先に織り込んで株式市場が逆の値動きをした期間になります。
もしかすると、今年の秋はこの値動きが出るのではないかと予想を変更しており、リスクオフ的な値動きはもう少しあと、経済指標が悪化しても株価が上昇し、来年以降大きく下落するシナリオに変更しつつあります。
そうしますと、豪ドルは最後の強気相場に入る可能性があるのではないかと考えました。
豪ドル/円も頭によぎりましたが、ここはユーロ/豪ドルをチョイスしております。
このユーロ/豪ドルチャートは1年間で2500pips以上上昇したこと、ECB政策金利引き上げとRBAの緩やかな政策金利引き上げによる乖離が生まれて、軟調に推移しただけであり、かといって金利差がそこまで大きく開いていないということころがポイントです。(ECBは4.50%、RBAは4.10%)
前述の憶測が正しければ、この第4四半期もリスクオン相場が控えており、その場合は豪ドルが大きく買われる可能性が出てくると予想しております。
追い風としては、原油価格の上昇でしょう。
WTI原油は90ドルを超えており、再び世界的にCPIの上昇が懸念されます。
つまり、それは石炭価格上昇にもつながりますので、オーストラリア経済には追い風になります。
再びグローバルインフレーション懸念となれば、需要は少ないとしても鉄鉱石価格も上昇し、幾分か補填するでしょうし、金や天然ガス、小麦といったオーストラリアの準主力産業も潤います。
よって、思った以上に豪ドルは堅調に推移する可能性があるのではないかと考えを改めはじめました。
また、中国が経済対策を断続的に打ち続ければ豪ドル高で反応しやすく、不動産の問題も多くありますが、一定のラインまで中国政府はフォローすると考えます。
今年後半も豪ドルはベア目線でしたが、意外にも踏ん張るのではないかな?という見立てに変更し、この第4四半期はブル目線に切り替えます。
本日はFOMCや日銀前ということもあり、憶測での話が多くなってしまいましたが、意外とあり得るシナリオとしてマーケットと対峙したいと思います。
今週のドル/円は上昇トレンド継続も、金曜日のNY時間から週明け月曜日に限り、要注意とさせていただきます。

【ひろぴー氏出演動画】

 
ひろぴー
FX&Cryptoトレーダー、業界ニックネームは「ひろぴー」。ラジオ日経パーソナリティ、FX会社や仮想通貨取引所のコラムニストとして活動の場は多岐に渡る。自らのトレーディングノウハウから、ユーザビリティの高いインターフェース総監督を担う。FX会社や金融プラットフォーム開発エンジニアリング企業、仮想通貨取引所へのコンサルティング業が主。 2019年7月より TradingView Japan の Marketing Director に就任。
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