ドル/円、147円台で底堅い…米8月消費者物価指数(CPI)待ちムードで小動き
東京市場のドル/円は、強含みの展開。仲値公示の前後でドル買い・円売りが進むと一時147.45円前後まで上伸しました。その後、値動きは鈍ったものの147円台前半で底堅く推移しています。
欧州市場では、米8月消費者物価指数(CPI)待ちムードが広がり方向感のない値動きとなっています。
今夜の米8月CPIに対する市場予想は、前年比+3.6%と前回(+3.2%)から加速すると見られる一方で、コアCPIは前年比+4.3%と前回(+4.7%)から鈍化すると予想されています。来週に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控える中、結果がドル相場に強く影響しそうです。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、10・20・80日移動平均線が上向きを維持しておりRSIが上昇していることから上昇基調は継続と見ます。足元では、10、20日線を下値支持に底堅く推移して月曜日のオープンレートで空けた約1円のマド埋めに向かえるか注目です。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
9/13(水)
21:30☆米8月消費者物価指数
23:30 EIA週間原油在庫統計
26:00 米30年債入札(200億ドル)
27:00 米8月月次財政収支
※☆は特に注目の材料
経済指標・イベントの結果について
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今日の注目トピック
今夜は、米8月CPIに注目が集まっていますが、予想を上振れる結果になったとしても来週のFOMCでは政策金利を据え置く可能性が高いと見られています。また、米銀行協会(ABA)は、米連邦準備制度理事会(FRB)による現行の利上げサイクルは完了し、来年には計約1ポイントの利下げに踏み切る可能性があるとの見通しを示しました。しかし、原油価格が高値圏で推移する中、今後のインフレ動向次第では年内追加利上げ、引き締め長期化への思惑からドルがさらに強まる可能性もあります。
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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