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豪ドル/円 今日の見通し「中国不動産不況はリスク 豪ドルの方向感が定まり辛い…」2023/8/18

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オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉

目次

 

今日の豪ドル トレードシナリオ

昨日から現在までの相場

・8月17日発表の豪7月雇用統計は、雇用者数が市場予想(1.50万人増)を大きく下回る1.46万人の減少だった。失業率は3.7%(前月:3.5%)へ悪化、労働参加率は66.7%となった。

・NY原油先物市場は反発。前日まで3日続落した反動の買い戻しが入ったほか、中国の景気悪化に対して「中国当局が景気支援策を強化する」との期待が支えとなった。終値は前営業日比+1.01ドルの1バレル=80.39ドル(8月17日)。

・8月1日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.10%で据え置きとなった。

・7月26日に発表された豪4-6月期CPIは前年比+6.0%となり、前四半期(+7.0%)から鈍化した。同時に発表された豪6月月次消費者物価指数(CPI)は前年比+5.4%(前月+5.5%)だった。

今日のメインシナリオは

中国不動産不況はリスク 豪ドルの方向感が定まり辛い…

昨日発表された豪7月雇用統計は雇用者数が前月から減少するなど、RBAが先日の議事要旨で「労働市場が転換点にあることを示す兆候がいくつか見られた」と示したことを後押しする結果となった。そのため、指標発表後に豪ドルは売りで反応したが、市場は既にRBAの追加利上げの可能性をほぼ見込んでいなかったこともあり影響は一時的となった。

昨日は「中国当局が国有銀行に対して人民元の急変を防ぐために外国為替市場への介入を強化するように指示」との報道を受けて、対人民元を中心に米ドル売りが強まった。市場には中国当局が同国の景気支援策を強化するとの期待がある。他方で、今朝は中国の不動産開発会社大手の中国恒大集団(エバーグランデ)が米連邦破産法15条の適用を申請したことが明らかになった。中国の不動産開発会社では碧桂園(カントリー・ガーデン)の資金繰りも懸念されており、中国発の経済不安が世界経済へ波及するとの懸念も台頭し始めている。中国発の材料でリスクオン・オフどちらにも動く可能性があるため注意して臨みたい。

この先の個別相場変動

■中国の景気見通しが不透明
⇒豪州は中国と交易関係が強い
⇒豪ドルは買いにくい

豪ドル円 最新チャート分析

今後の注目経済指標・イベント

世界的な株価動向

「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円、豪ドル/米ドルともに曇り。8時に豪ドル/米ドルのRSIで買いシグナルが点灯。

【情報提供:外為どっとコム】

<「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」 詳細はこちら>

  • ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
  • ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
  • ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
 

nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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