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ドル/円、143円台の上値を模索...日銀による金融緩和修正観測が後退し円安加速(NY市場の見通し)

ドル/円、143円台の上値を模索...日銀による金融緩和修正観測が後退し円安加速

東京市場のドル/円は、143円台へ強含む展開。日本6月勤労統計で賃金の伸びが予想に反して鈍化したことから日銀の金融緩和修正観測が後退すると円売りが活発化しました。朝方の142.40円台を安値に、午後には143.43円前後まで上伸する場面もありました。

欧州市場に入ると、米長期金利の低下が重しとなりドル/円は一時142.84円前後まで軟化しました。しかし、その後は143.19円前後まで反発するなど底堅い推移が続いています。

今夜は、ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁とバーキン米リッチモンド連銀総裁の講演が予定されています。米7月雇用統計の結果を受けた今後の米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げスタンスについて関心が寄せられる中でどのような発言が出てくるか注目です。追加利上げを支持する発言が相次げばドル買いで反応して8月高値143.89円前後を試す展開となる可能性もあるでしょう。

ドル/円をテクニカル分析で見ると、2日連続141.50円台で下げ止まると10日移動平均線を下値支持に143円台へ反発。10・20・80日線が上向きでRSIが70ラインに向けて上昇している事から上昇基調が強まっていると見れます。

ドル円 日足チャート

この後の経済イベント

8/8(火)
21:15 ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁講演
21:30 バーキン米リッチモンド連銀総裁講演
21:30 カナダ6月貿易収支
21:30 米6月貿易収支
23:00 米6月卸売上高
26:00 米3年債入札(420億USD)
※☆は特に注目の材料

最新の経済指標カレンダーはこちら ↓↓↓
https://www.gaitame.com/markets/calendar/

今日の注目トピック

本日、厚生労働省が毎月勤労統計調査(速報)を発表しました。名目賃金に相当する1人当たりの現金給与総額は2.3%増と18カ月連続で増加したものの、日本消費者物価指数(CPI)が高止まりする中で実質賃金は1.6%減となり15カ月連続で減少する結果となりました。そうしたことから日銀による金融緩和策の修正観測が後退し円売りが強まっています。「賃金と物価の好循環」を目指す日銀は今後も慎重な金融政策を行っていく必要がありそうです。

 
uehara.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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