「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
Twitter : https://twitter.com/gaitamesk_ueha
目次
今日のドル円 トレードシナリオ
テクニカル分析で環境認識
①日足:143円を試す展開か・・・10・20日移動平均線を下値支持に上昇すると142円を突破。RSIが50ラインを上抜き70ラインに向けて上昇しており勢いが加速しています。目先は昨年高値から今年安値の下げ幅に対する61.8%戻しの水準142.50円を視野に入れた展開となり、その次は143円が意識されそうです。
②4時間足:上昇基調強まる・・・一時138.07円前後まで下落するも7月安値137.22円前後を下回ることなく切り返しています。10・20本移動平均線がゴールデンクロスとなり、RSIが70ラインを突破していることから上昇の勢いが強まっていることがわかります。
ドル/円 日足 ネオチャート
トレード方針:買い方針
③相場展開の予想・・・142円を突破したことで上昇の勢いが強まり上値摸索の展開となっています。そのため、押し目買いポイントを探りたいですが143円に向けて一気に上昇する可能性もあり「押し目待ちに押し目なし」となることも考えておきたいです。
④トレードタイミング・・・まず、以下60分足チャート(図1)から押し目買いのポイントは、141.90-142.00円、141.50円程度の水準と見ます。また、上昇し続ける可能性も考えられるため、直近高値をブレイク後のトレードポイントも探っていきましょう。
ドル/円 15分足 ネオチャート(図1)
ドル/円 5分足 高機能チャート 外為注文情報追加(図2)
https://www.gaitame.com/markets/chart/advanced/
注目経済指標・イベント
⑤ポイント解説・・・日銀がイールドカーブ・コントロール(YCC)の柔軟化を決定したことを受けて日本の長期金利が0.6%台へ上昇すると、臨時で国債買い入れオペを通告したことで円売りが強まっています。そうしたことから海外勢も円売りで反応しています。なお、本日は月末で特有の不安定な値動きには注意しましょう。
7/31(月)
18:00☆ユーロ圏4-6月期GDP・速報値
18:00☆ユーロ圏7月消費者物価指数・速報値
19:00 日本外国為替平衡操作の実施状況
21:00 メキシコ4-6月期GDP・速報値
21:00 南ア6月貿易収支
22:20 グールズビー米シカゴ連銀総裁講演
22:45 米7月シカゴPMI
※☆は特に注目の材料
動画で注目ポイントを解説
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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