ポンドのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
Twitter:@gaitamesk_naka
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目次
今日のポンド トレードシナリオ
ここまでの相場
・7月19日に発表された英6月消費者物価指数(CPI)は前年比+7.9%と市場予想(+8.2%)を下回り、前月(+8.7%)から大きく低下した。また、CPIコアは+6.9%となり前月から低下した。
・7月13日に発表された英5月月次国内総生産(GDP、前月比)は-0.1%になり前回(+0.2%)を下回った。5月12日に発表された英1-3月期GDP(速報値)は前期比+0.1%と前期から小幅の成長となった。
・7月12日に発表された英3-5月失業率(ILO方式)は4.0%と前回と予想(ともに3.8%)から悪化。賃金上昇率(3カ月平均、前年比)は+6.9%と前月(+6.7%)から上昇した。
・7月3日と5日に英6月製造業購買担当者景気指数(PMI)と6月サービス業PMIの改定値がそれぞれ発表された。結果はそれぞれ、46.5、53.7となり、製造業は速報値(46.2)から上方修正、サービス業は速報値から変化なしだった。
・6月22日の会合でイングランド中銀(BOE)は0.50%の利上げを実施し、政策金利を5.00%とした。金融政策委員会(MPC)メンバーの9人中7人が0.50%の利上げを支持、2名は据え置きを支持した。
今日のメインシナリオ
15:00 英6月小売売上高発表!消費が堅調さを示せば…?
本日は英6月小売売上高が発表される。19日に発表された英6月CPIで、英国のインフレが大きく低下していることが確認できた。この結果を受けて、市場は「ついに英国のインフレも鈍化傾向に入った」との期待を抱き始めている。そうなると、次の注目は「インフレがBOEの目標へ鈍化するまで、英経済は耐えられるか?」になる。本日の英6月小売売上高が堅調な結果を示せば、「まだ英経済は高インフレ、高金利に耐えられている」との見方からポンドは買われることになりそうだ。
個別の想定シナリオ
■英6月小売売上高が前月よりも悪化している
⇒英国の景気鈍化への警戒感が高まる
⇒ポンドは売られる
チャート分析
注目材料
英6月小売売上高
「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」
外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」ではポンド/円、ポンド/米ドルともに晴れ。10時にポンド/円の移動平均で買いシグナルが点灯。
【情報提供:外為どっとコム】
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- ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
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- ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
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中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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