ポンド/円今日の見通し「15:00 英6月CPI発表！結果次第でBOEの利上げ幅が変わる？」FXトレード戦略　2023/7/19

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ポンドのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。

執筆：外為どっとコム総合研究所　中村　勉
Twitter:@gaitamesk_naka
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今日のポンドトレードシナリオ

ここまでの相場

本日15:00 英6月CPI発表！
・6月21日に発表された英5月消費者物価指数（CPI）は前年比+8.7%と市場予想（+8.4%）に反して、前月から横ばい。また、CPIコアは+7.1%となり1992年以来の伸びとなった。本日発表の6月分の予想はCPIが+8.2%、CPIコアは+7.1%となっている。

・7月13日に発表された英5月月次国内総生産（GDP、前月比）は-0.1%になり前回（+0.2%）を下回った。5月12日に発表された英1-3月期GDP（速報値）は前期比+0.1%と前期から小幅の成長となった。

・7月12日に発表された英3-5月失業率（ILO方式）は4.0%と前回と予想（ともに3.8%）から悪化。賃金上昇率（3カ月平均、前年比）は+6.9％と前月（+6.7%）から上昇した。

・7月3日と5日に英6月製造業購買担当者景気指数（PMI）と6月サービス業PMIの改定値がそれぞれ発表された。結果はそれぞれ、46.5、53.7となり、製造業は速報値（46.2）から上方修正、サービス業は速報値から変化なしだった。

・6月22日の会合でイングランド中銀（BOE）は0.50％の利上げを実施し、政策金利を5.00%とした。金融政策委員会（MPC）メンバーの9人中7人が0.50%の利上げを支持、2名は据え置きを支持した。

今日のメインシナリオ

15:00 英6月CPI発表！結果次第でBOEの利上げ幅が変わる？

本日は英6月CPIが発表される。市場予想はCPIが前年比+8.2%で前月の+8.7%から英国のインフレ率は加速のペースが低下となっている。一方で、CPIコアは+7.1%で約31年振り水準となった前月から横ばい予想となっている。BOEのインフレ目標は+2％でありまだ遠い。さらに、BOEは0.50%利上げを実施した先日（7月22日）の金融政策委員会（MPC）の声明で「インフレ率が低下するのにより時間がかかることを示す重要な要因が見られる」ことを示していた。BOEがインフレ高止まりに対する警戒感を強めていることから、英6月CPIが市場予想を上振れた場合には8月にもBOEが0.50%利上げを実施する可能性が高まり、ポンドは買われることになりそうだ。
ただし、英国では高金利、高インフレ下にあり、ここ最近の経済指標の結果が弱かったことからスタグフレーション懸念が再燃している。大幅利上げが景気鈍化につながるとの見方が強まれば、ポンドは一転して売られることになるだろう。
金利先高観か景気鈍化懸念か、市場が強く意識した方向に付いていくことが得策だろう。

個別の想定シナリオ

■英6月CPIが市場予想を上回る
⇒BOEが0.50%利上げを継続するとの見方が強まる
⇒ポンドは買われる

チャート分析

注目材料

英6月CPI

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外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」ではポンド/円は晴れ、ポンド/米ドルは雨。13時にポンド/円のMACDで買いシグナルが点灯。

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