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ドル/円:“ドル強気”の流れ。上値余地を探る動き。144円台後半から厚くなる上値抵抗にも注意。141.50割れで“ニュートラル”に変化、140.50以下の越週で下値リスクが点灯。



 

ドル/円:“ドル強気”の流れ。上値余地を探る動き。144円台後半から厚くなる上値抵抗にも注意。141.50割れで“ニュートラル”に変化、140.50以下の越週で下値リスクが点灯。

日足は3手連続陽線引けとなり下値を急角度で切り上げている。142.20-30の日足の抵抗を上抜けたところから新たな上昇トレンド入りしており、短期トレンドは非常に強い状態を保っている。直近の陽線が上昇エネルギーの強いものではないので小反落の可能性があるが、トレンドが強い状態を保っているので目先はドルの押し目買い方針で。但し、141.40-50の抵抗を下抜けて終えた場合は短期トレンドを“ニュートラル”な状態に戻して140円台の足元を固め直す動きが強まり易くなる。さらに、139.00-10,138.50-60の抵抗を全て下抜けて終えた場合は短期トレンドが変化してドルの下落余地がさらに拡がり易くなる。日足の上値抵抗は144.00-10,144.60~144.80,145.20-30,146.50-60に、下値抵抗は143.00-10,142.30-40,141.40-50,140.60-70にある。21日、120日、200日移動平均線は140.51,134.68,137.22に位置しており、短・中期トレンドは“ドル強気”の流れにある。 一方直近の週足を見ると、2手連続陽線引けとなり、下値を急角度で切り上げている。直近の陽線も高値圏で引けており、短期トレンドは非常に強い状態を保っている。上昇スピードが急となっており、一気に目先天井を確認する動きとなろうが、急伸の可能性もあるので、目先は流れに逆らわず、ドルの押し目買い方針継続としたい。但し、3/24に付けた129.64を基点とする上昇トレンド開始点から今週は15週目に突入することから、このラリーも終盤に差し掛かっていると見られる。値ごろ感からのドル売りはまだ控える必要があるが、買いも利食いを着実に。今週の週足ベースで見た上値抵抗は144.80-90,145.80-90,146.90-00に、下値抵抗は143.00-10,142.50-60,141.90-00,140.60-70にある。140.50以下で越週した場合は短期トレンドの変化に要注意。31週、62週移動平均線は134.83と136.11に位置しており、中期トレンドをサポート中だが、137円割れで越週した場合は新たな下落リスクが点灯、133円割れで越週した場合は中期トレンドの変化に注意が必要となる。 今週の戦略は、ドル買いは143.00-10で押し目買い。損切りは142.20で一旦撤退。ドル売りは今週いっぱい様子見か146.90-00の吹き値があれば売り向かい。損切りは147.50で撤退としたい。 上値は、143.90-00,144.20-30,144.50-60,144.80-90,145.20-30,145.50-60,145.90-00,146.20-30に強い上値抵抗があるが、どこまでクリア出来るかトライする動きが継続しよう。下値は、143.20-30に軽い抵抗が、142.90-00,142.30-40,142.00-10にやや強い抵抗が出来ており、下値余地が限られる展開が予想されるが、141.90-00,141.40-50の抵抗を全て切り崩して終えた場合は“ニュートラル”な状態に戻して140~141円台の足元を固め直す動きが強まり易くなる。さらに、139.00-10,138.50-60の抵抗を全て切り崩して終えた場合は短期トレンドが“ドル弱気”に変化して下落余地がさらに拡がり易くなる。

ドル/円【日足】期間:2022/10/20~2023/06/23(移動平均線は21、120、200日、以下日足は同様)ドル/円【週足】期間:2020/05/08~2023/06/23(移動平均線は31、62週、以下週足は同様)

ユーロ/円:“ユーロ強気”の流れ変わらず。押し目買い方針継続。153.30-40の抵抗を下抜けて終えた場合は下値リスクが点灯。

直近の日足は下ヒゲが非常に長い寄せ線で終え、寄り付き水準に押し戻されて終えている。下値トライに大きく失敗した反動で、週初から上値トライの動きが先行すると見られるが、156.80-90にやや強い上値抵抗が控えており、157.00超えで終えるまでは上値余地も拡がり難い。短期トレンドが非常に強い状態にあるので値ごろ感からの売りはまだ控える必要があるが、157円台後半から160円台にかけて強い上値抵抗が散在しており、一気に上抜けるにも無理がありそうだ。また、153.30-40の日足の抵抗を下抜けて終えた場合は、短期トレンドの変化に要注意。日足の上値抵抗は156.80-90,157.70-80,158.60-70,159.90-00に、下値抵抗は155.90-00,155.50-60,155.00-10,154.30-40にある。21日、120日、200日移動平均線は、151.83,145.65,144.80に位置しており、短・中期トレンドをサポート中。 一方直近の週足は、陽線引けとなり続伸して越週している。この足の下ヒゲがやや長く、下値トライに失敗した形で終えており、この反動で上値トライの動きが強まる可能性が高い。150円台乗せから新たな上昇トレンド入りしており、トレンドがまだ強い状態にあることから、目先は押し目買い方針で。今週の週足ベースで見た上値抵抗は158.50-60,160.00-10に、下値抵抗は155.10-20,154.00-10,153.20-30にある。全て下抜けて越週した場合は下値リスクが点灯、150円割れで越週した場合は中期トレンドの変化に注意が必要となる。31週、62週移動平均線は145.01と142.65に位置しており、中期トレンドは“ユーロ強気”の流れにある。 今週の戦略は、ユーロ買いは155.90-00で押し目買い。下値余地を155.50近辺まで見ておく必要がある。損切りは155.00で撤退。売りは今週いっぱい様子見か159.90-00まで引きつけて。損切りは160.50で一旦撤退としたい。 上値は、156.80-90,157.20-30,157.70-80,158.20-30,158.60-70,159.60-70、160.00-10に抵抗があるが、どこまでクリア出来るかトライする動きが継続しよう。下値は、155.90-00に軽い抵抗が、155.50-60,155.20-30,155.00-10にやや強い抵抗が出来ており、下値余地がまだ限られる展開が予想されるが、154.60-70,154.30-40の抵抗を全て下抜けて終えた場合は下値リスクが点灯して調整下げ局面入りの可能性が高くなる。この場合でも151円を割り込んで終えない限り、調整下げの範囲内となる。 (川合 美智子)

ユーロ/円【日足】期間:2022/12/06~2023/06/23(移動平均線は21、120、200日) ユーロ/円【週足】

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