ドル/円、143円台で上値摸索の展開!英欧6月PMIは悪化…米PMIは?
本日、東京市場のドル/円は、年初来高値を更新。序盤は142円台へ差し込む場面もありましたが、昨日からの円安の流れは変らず143円台を回復すると、午後には143.40円台まで上値を拡大しました。
ロンドン市場では143.45円前後と2022年11月10日以来の高値を更新するも、仏6月サービス業購買担当者景気指数(PMI)・速報値が48.0となり、市場予想(52.0)、そして景気の強弱を計る分岐点(50.0)も下回りました。発表を受け、市場はリスクオフムードからの円買いが強まりました。また、その後に発表された独6月製造業、サービス業PMI・速報値についても市場予想を下回る結果となったことでドル/円は142.78円前後まで軟化しました。また、ユーロ圏、英国6月PMIについても市場予想を下回ったことから今夜の米6月PMI・速報値に一層の注目が集まります。なお、市場予想は米6月製造業PMIが48.5、サービス業PMIが54.0(前回:48.4、54.9)となっています。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、143円台を突破し上値摸索の展開となっています。143~144円台には上値抵抗としてのチャートポイントが見当たらず、ここからは145.00円の心理的節目が意識されそうです。週末のポジション調整から下押ししたとしても、142.50円や142.00円が支持となり底堅い推移が続くと見ています。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
6/23(金)
21:45 パネッタECB専務理事講演
22:45☆米6月製造業PMI・速報値
22:45☆米6月サービス業PMI・速報値
26:40 メスター・クリーブランド連銀総裁講演
6/24(土)
22:15 シュナーベルECB専務理事講演
6/25(日)
22:15 ウィリアムズNY連銀総裁講演
※☆は特に注目の材料
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宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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