ドル円139円台 材料不足で揉み合う展開
6日のドル円は139円台で揉み合いとなりました。
5日に発表された米5月ISM非製造業景況指数が予想下振れとなったことで来週の米FOMCでの利上げ見送り観測が強まる中、6日のドル円は夕方にかけて軟調に推移し、16時半頃には一時139.10円前後まで下値を拡大しました。
その後は日経平均先物や米金利の上昇を背景にドル買いの動きが強まり、24時前に140円目前まで上昇しましたが、心理的節目の140円を前に失速し139円台後半へと押し戻されました。
深夜から本日朝にかけては材料に乏しい中で動きが鈍り、本日午前にはドル売りが強まって139円台前半へと下落しました。
ドル円揉み合い継続か 来週のイベント控え方向感出にくい
6日のドル円は新規の材料を欠く中で方向感に欠ける動きとなり、前日比でほぼ横ばいとなりました。重要指標の発表や米FRB要人の発言がなく材料難の中、来週は重要イベントが目白押しであることから今週は積極的な取引を控える市場参加者が多いと見られ、139円台での動きに終始しました。
5日に発表された米5月ISM非製造業景況指数が市場予想を大幅に下回ったことで、市場では来週の米FOMCで政策金利の据え置きが決定されるとの見方が強まっています。今回の利上げの可能性は低いとされる中でドル円が上昇する余地は小さいと見られ、当面ドル円の上値が抑えられることが予想されます。ただ、金融不安や米債務上限問題などのリスクは後退し、新たなドル売り材料が出ない限りは大きく下落することもないと考えられます。
こうした状況の中、ドル円は引き続き揉み合いが続くことが予想されます。本日も注目されるイベントはなく、来週13日(火)の米5月消費者物価指数(CPI)発表までは方向感を見出しにくい相場展開となりそうです。
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