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豪ドル/円 今日の見通し「米消費者信頼感の悪化で豪ドル売り?」2023/5/30

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オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉

目次

 

今日の豪ドル トレードシナリオ

昨日から現在までの相場

・NY原油先物市場は米国が祝日だったため休場(5月29日)。

・豪4月雇用統計が発表され、雇用者数は市場予想(2.50万人増)に反して0.43万人の減少だった。失業率は3.7%、労働参加率は66.7%となった(5月18日)。

・5月2日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。政策金利を3.85%へと0.25%の利上げを実施した。

・4月26日に発表された豪1-3月期消費者物価指数(CPI)は前年比+7.0%となり、前四半期(+7.8%)からインフレは鈍化した。また同時に発表された3月月次CPIは前年比+6.3%となった。

今日のメインシナリオは

米消費者信頼感の悪化で豪ドル売り?

本日も昨日に続いて、豪州や中国で注目経済指標の発表予定はない。

現在の市場の関心は、
①米債務上限問題は期日までに解決するのか?
②米連邦準備制度理事会(FRB)は追加利上げを行うのか?行うとしたらその時期は?回数は?
の2つとなっている。

①は明日(5月31日)に米下院での採決が予定されていることから「待ち」の状態だが、法案可決に対して市場が楽観視していることがリスク選好へ傾きやすい状況にしている。
②はFRBが示している通り、経済指標のデータ次第となる。現時点では、インフレ指標等の結果を見る限り、FRBは最低でもあと1回の利上げを実施する可能性が高いと見られている。この利上げが6月になるか、7月になるかは今後発表される経済指標、特に6月2日の米雇用統計の結果が大きく影響してきそうだ。そのため、市場では「待ち」の状態となっている。
これらの材料の結果を待っているため、本日も昨日同様に方向感を模索することになりそうだ。

本日、豪ドル相場に影響を与えそうな経済指標は、米5月消費者信頼感指数だ。市場予想は2カ月連続の低下となっている。予想を下回る結果や構成項目の「期待指数」が悪化していた場合、米景気の先行き不透明感から豪ドル売りの材料となりそうだ。

この先の個別相場変動

■米消費者信頼感指数が予想を下回る
⇒米景気減速懸念が台頭
⇒豪ドルはリスクマインドに敏感
⇒豪ドルは売られる
⇒市場の関心は米債務上限問題と米雇用統計
⇒豪ドルの下値は限定的

豪ドル円 最新チャート分析

今後の注目経済指標・イベント

中国、米国の株価動向
米5月消費者信頼感指数

「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は曇り、豪ドル/米ドルは雨。6時に豪ドル/米ドルの移動平均で売りシグナルが点灯。

【情報提供:外為どっとコム】

<「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」 詳細はこちら>

    • ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
    • ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
    • ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。

 

 

nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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