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メキシコペソ 月間為替予想「メキシコ中銀は金利据え置くも政策金利は11.25%!ペソ円上昇トレンド継続なるか」FXレポート 2023年6月

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目次

▼メキシコの経済状況
▼メキシコの金融政策
▼メキシコペソの予想

メキシコの経済状況

4月28日に発表された第1四半期のメキシコのGDP速報値は前期比+1.1%と第4四半期の+0.5%から加速しました。予想の+0.8%も上回り6期連続のプラス成長になりました。前年比では+3.9%で予想の+3.3%を上回りました。
海外からの送金と輸出の増加(工業セクターの伸びは0.7%)、労働市場の環境改善が経済のサポート材料になりました。メキシコ経済は好調ですが、今後は米国経済の動きとメキシコ中銀の引き締め効果がどれだけ経済の逆風になるか見極めが必要で、第4四半期の減速を予想する見方もあります。
5月9日に発表された4月のCPIは総合指数が前年同月比+6.25%で予想の+6.23%は上回りましたが3か月連続の低下となりました。
コア指数(一部食品とエネルギーを除く)前月比+0.39%、前年同期比+7.67%と2022年7月以来の小幅な伸びになりました。

メキシコの金融政策

18日の会合でメキシコ中銀は政策金利を11.25%に据え置きました。据え置きは予想通りでした。
前回レポートのおさらいですが、2月会合の声明文では「すでに達成された金融政策スタンスを考慮し、次回会合において政策金利の上振れ方向での調整規模をより小さくできる可能性がある」と利上げ継続ながら利上げ幅縮小を予告しました。
また3月会合の声明文では「インフレ見通しやすでに達成された金融政策スタンスを考慮に入れる」とし利上げ方向の示唆がなくなり引き締め方向から中立方向への可能性に言及しました。
このためすでにメキシコ中銀が一時利上げを休止して中立スタンスの舵を切ることはかなり織り込まれていました
今回声明では圧力が様々緩和されたことで、経済はディスインフレプロセスに入ったと認識、インフレ率は2024年第4四半期に目標の3%に達すると予想としました。しかしインフレ見通しは複雑かつ不確実であり続けるとして上振れリスクに言及しました。
メキシコ中銀が注目するFED(連邦準備制度理事会)との金利差は6~6.25%あります。この金利差であれば金利だけでペソが対ドルで大きく下落することはないのでないかと予想します

メキシコペソの予想

ドル/メキシコペソは5月16日に17.4140ペソ付近まで下落し2016年5月以来のドル安ペソ高水準に到達しました。その後は反発して17.77ペソレベルまで上昇しています。17.82レベルに25日移動平均線が位置し、17.90付近は下落前にサポートされていたレベルです。
17.83~90付近が短期的なレジスタンスレベルで、ここが抜けられないとペソ高は継続17.40~17.90ペソのレンジを予想します。ここを上抜けする場合、18.20ペソ付近への上昇を予想します。

メキシコペソ/円は7.851円まで上昇しました。こちらも2015年7月以来の高値です。ここから上は節目の8円、2015年の下落前の高値8.18円付近がターゲットと思われます。3月の高値7.64円が短期的なサポートとなり、ここが維持されれば上昇トレンドは継続とみます。ここを下抜けする場合は7.4円付近への下落を予想します(執筆時)。

MXN/JPY 日足

メキシコペソ 特設サイト:
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新興国通貨が高金利である理由について
新興国に分類される国々は概して政治リスクや財政リスクが先進国よりも高く、したがってその経済的信用度は相対的に低い水準にあります。こうした条件下では海外投資家の資金を呼び寄せられず、経済発展の支障となるため、金利を上げたり税金を安くしたりすることで、信用度の低さを補いうる投資環境を構築しようとします。そのため新興国通貨は一般に先進国通貨よりも高金利となる傾向にありますが、前述したように各種リスクが高い水準にあることから、長期的には先進国通貨に比べて価値が下がる(=通貨が下落する)条件を備えているともいえます。
 
YEN蔵
株式会社ADVANCE代表取締役 米系のシティバンク、英系のスタンダード・チャータード銀行で、20年以上にわたり、為替ディーラーとして活躍。現在は投資情報配信を主業務とする株式会社ADVANCE代表取締役。ドル、ユーロなどメジャー通貨のみならず、アジア通貨をはじめとするエマージング通貨でのディーリングについても造詣が深い。また、海外のトレーダー、ファンド関係者との親交も深い。ブログ「YEN蔵のFX投資術」、メルマガ「YEN蔵の市場便り」で個人投資家に対して為替に関する情報を発信しており、人気を博している。
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