ドル円米利上げ継続観測でドル高進む
今週初めのドル円は、先週末に米債務上限問題をめぐる協議が中断したことなどを受けて急落した後、上値の重さが続く中137円台でスタートしました。
ドル円は先週末からの下落の流れを引き継ぎ、22日(月)午前には一時137円台半ばまで下値を拡大しましたが、複数の米FRB高官による利上げ継続を示唆する発言が伝わったことで利上げが続くとの見方が強まり、23日(火)には年初来高値を更新して138円台後半まで上昇しました。
24日(水)午後には日経平均株価の軟調な動きや米長期金利の低下を背景に一時138円台前半まで弱含みましたが、その後米FRBウォラー理事の利上げ継続を示唆する発言や好調な米指標などを受けてドル高が進み、26日(金)早朝には一時140円台前半まで上昇しました。
今週は先週に続きドル高が進む展開となり、ドル円は半年ぶりに140円を突破しました。米FRB高官による利上げ継続を示唆する発言が相次いでいることから、市場では6月の米FOMCで追加の利上げが行われるとの観測が強まっています。
米FRBのウォラー理事は「6月に利上げをするか見送るかは今後3週間のデータ次第」としており、米指標への注目度がこれまで以上に高まっています。来週は米雇用統計などが発表予定となっており、予想以上に強い結果となればドル円の続伸が予想されます。ただしアメリカの景気後退が示された場合はドル円が大きく反落する可能性があり、警戒が必要となりそうです。
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