ポンドのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
Twitter:@gaitamesk_naka
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目次
今日のポンド トレードシナリオ
ここまでの相場
本日15:00 英4月雇用統計発表!
・4月18日に発表された英12-2月失業率(ILO方式)は3.8%と前回(3.7%)から悪化。賃金上昇率(除賞与、3カ月平均、前年比)は+6.6%と前月(+6.5%⇒+6.6%)から伸び率は横ばいとなった。
・5月12日に発表された英1-3月期GDP(速報値)は前期比+0.1%と前期から小幅の成長となった。一方で、同時に発表された英3月月次国内総生産(GDP、前月比)は-0.3%になり予想と前回(ともに±0.0%)を下回った。
・5月11日の会合でイングランド中銀(BOE)は0.25%の利上げを実施し、政策金利を4.50%とした。金融政策委員会(MPC)メンバーの9人中7人が0.25%の利上げを支持、2名は据え置きを支持した。
・英4月製造業購買担当者景気指数(PMI)/4月サービス業PMI(ともに確報値)は、それぞれ47.8、55.9と速報値(46.6、54.9)から上方修正された(5月4日)。
・英3月消費者物価指数(CPI)は前年比+10.1%と前月(+10.4%)からやや低下したものの、市場予想(+9.9%)は上回った(4月19日)。
今日のメインシナリオ
15:00 英4月雇用統計!注目は賃金?
本日は英4月雇用統計が発表される。11日にBOEは0.25%の利上げを決定した。その議事録を見ると、BOEが労働市場のひっ迫及び、賃金上昇率に強く注目していることがわかる。また、ベイリーBOE総裁はBOE会合後の記者会見で「利上げ休止が可能になる地点に近付いている」との見方を示した。
仮に本日の英4月雇用統計で「労働市場のひっ迫が緩和」や「賃金上昇率の低下」が確認できれば、市場はBOEの利上げ停止が近くなったとの見方を強めるだろう。そうなればポンドには売り圧力がかかってくることになりそうだ。
個別の想定シナリオ
■英4月雇用統計で英国の労働市場ひっ迫の緩和が示される
⇒BOEの利上げ停止が近いとの見方が強まる
⇒ポンドは売られる
チャート分析
注目材料
英雇用統計
「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」
外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」ではポンド/円は雨、ポンド/米ドルは曇り空に雨がぱらつく。8時にポンド/円のストキャスティクスとポンド/米ドルのストキャスティクスで売りシグナルが点灯。
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中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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