ポンド/円今日の見通し「20:00 BOE政策金利発表！注目は利上げ幅よりもフォワードガイダンス？」トレード戦略　2023/5/11

読む前にチェック！
最新FX為替情報

CFD銘柄を追加！

チャートを表示する

ポンドのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。

執筆：外為どっとコム総合研究所　中村　勉
Twitter:@gaitamesk_naka
日々、相場情報発信中！

今日のポンドトレードシナリオ

ここまでの相場

本日20:00 BOE政策金利発表！
・3月23日の会合でイングランド中銀（BOE）は0.25％の利上げを実施し、政策金利を4.25%とした。金融政策委員会（MPC）メンバーの9人中7人が0.25%の利上げを支持、2名は据え置きを支持した。本日の会合では0.25%の利上げが予想されている。

・英4月製造業購買担当者景気指数（PMI）/4月サービス業PMI（ともに確報値）は、それぞれ47.8、55.9と速報値（46.6、54.9）から上方修正された（5月4日）。

・英3月消費者物価指数（CPI）は前年比+10.1%と前月（+10.4%）からやや低下したものの、市場予想（+9.9%）は上回った（4月19日）。

・英12-2月失業率（ILO方式）は3.8%と前回（3.7%）から悪化。賃金上昇率（除賞与、3カ月平均、前年比）は+6.6％と前月（+6.5%⇒+6.6%）から伸び率は横ばい（4月18日）。

・4月13日に発表された英2月月次国内総生産（GDP、前月比）は±0.0%と予想と前回（+0.1%、+0.4%）を下回った。3月31日に発表された英10-12月期GDP（確報値）は前期比+0.1%と速報値（±0.0%）から上方修正となった。

今日のメインシナリオ

20:00 BOE政策金利発表！注目は利上げ幅よりもフォワードガイダンス？

本日、BOEが金融政策を発表する。市場では0.25%の利上げがほぼ織り込まれている。市場予想通り0.25%利上げだった場合はポンド相場への影響は限定的となりそうだ。その場合、政策金利と同時に発表される声明文や議事録、20:30からのベイリー総裁の記者会見で、今後の利上げに関するBOEの姿勢（フォワードガイダンス）を確認することになる。英国のインフレ率は依然として10%を超えている。このため、市場はBOEが本日を合わせてあと2~3回（0.5%～0.75%）の利上げを実施すると予想している。仮にBOEがタカ派的な姿勢を強めた場合、市場はそれまで見込んでいた利上げ回数をさらに引き上げることが想定されポンドには更なる買い圧力がかかりそうだ。

個別の想定シナリオ

■BOEが市場予想以上にタカ派的な姿勢を示す
⇒英国の金利先高観が強まる
⇒ポンドは買われる

チャート分析

注目材料

BOE政策金利
MPC議事録
ベイリーBOE総裁記者会見

「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」ではポンド/円は曇り空に太陽が覗き、ポンド/米ドルは曇り空に雨がぱらつく。10時にポンド/円のボリンジャーバンドで買いシグナルが、ポンド/米ドルのRSIで売りシグナルが点灯。

【情報提供：外為どっとコム】

＜「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」詳細はこちら＞

※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
※また、高機能チャート（パソコン版）/（スマホ版）では「取引分析」を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です（「外為注文情報」）。
※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。

経済指標カレンダーはコチラ