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ドル/円、136.98円まで上伸! この後、米4月ISM製造業景況指数の発表

ドル/円、日銀 現状維持 あっという間に136円台!

28日のドル/円は、日銀が金融緩和の現状維持を決定したことで円安加速。
東京市場では、植田日銀総裁としては初となる日銀会合で、金融緩和の現状維持を決定しました。一部でイールドカーブ・コントロール(YCC)に修正が入るとの思惑もあったためかドル/円は急伸。14時台には135円台に到達しました。その後、植田日銀総裁の会見から、今後も金融緩和を継続する可能性が高いと受け止められ、円売りが加速し136円を突破しました。

NY市場で発表された米3月個人消費支出(PCE)デフレーターは、前年比+4.2%と予想(+4.1%)を上回りました。その後に発表された米4月ミシガン大消費者態度指数・確報値は63.5で速報値と一致しました。これらの結果を受けて、米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げを継続するとの思惑が高まりドル/円は136.56円前後まで上値を拡大しました。

ドル/円、3月10日以来の高値を更新!

本日、東京市場のドル/円は、強含みの展開でした。先週末、日銀が金融緩和策の現状維持を決定したことによる円売りの流れを引き継ぎ、ドル/円は3月10日以来の高値136.94円前後まで上伸しました。ユーロ/円は2008年9月以来の高値150.84円前後まで上昇しました。欧州時間に入ると、本日は英国や欧州圏など多くの国がメーデーで祝日休場のため、伸び悩む値動きが続いています。

今夜は、米4月ISM製造業景況指数に注目です。市場予想が46.8と前回(46.3)から回復する見立てです。5月3日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて景気動向に注目が集まる中、予想に反して前回を下回った場合は、景気減速(リセッション)を巡る懸念からドル売りが強まりそうです。一方で予想を上回る結果だと、利上げ継続期待の高まりからドル買いが優勢となり、137円を突破して上値摸索の展開となる可能性があります。

ドル/円をテクニカル分析で見ると、上昇チャネル上限をブレイクして勢いが加速していますが、足元では200日SMAを抵抗に伸び悩んでいます。200日SMAを上抜けられるか、反落して調整局面となるかに注目です。

ドル/円

この後の経済イベント

5/1(月)
22:45 米4月製造業PMI・改定値
23:00 米4月ISM製造業景況指数
23:00 米3月建設支出

今日の注目トピック

本日、米ファースト・リパブリック・バンク(FRC)が経営破綻したと報道されました。その後、米JPモルガン・チェースがFRCを買収することが決まったそうです。3月10日にシリコンバレー銀行(SVB)の破綻が話題になった際にFRCが経営不安に陥っているとの報道がありました。米主要銀11行が300億ドルの預金を預け入れる救済策を取り、その場は落ち着きましたが、先月、1-3月期決算発表に伴い1000億ドルを超える預金が流出したと発表したことで経営不安が解消していない事実が発覚しました。4月28日に米政府が救済協議を行うとの一部報道がありましたが、経営破綻という形になっています。2008年のリーマンショック時も一気に多数の銀行が破綻したのではなく、続々と出てきました。今回の金融不安が完全に終わったわけではなく、まだ見えない問題が存在する可能性があるため、注視しておいた方が良さそうです。

 
uehara.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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