目次
▼最新のドル円相場は…136円台を突破し強気な相場展開
▼ドル円相場をテクニカル分析で確認…強気相場となり138円を目指す展開も
▼ドル円トレードで注意しておきたいポイント…上昇チャネルを上抜けられるか
▼来週のイベント
最新のドル円相場は…136円台を突破し強気な相場展開
今週のドル/円は、136円台を突破し強含む展開となりました。市場は、週末の日銀金融政策決定会合を控えた様子見ムードで、134円を挟んで方向感を模索する動きが続きました。そうした中で、日銀が金融緩和の現状維持を決定したことで円売りが加速しました。また、米政府がファースト・リパブリック・バンクの救済協議を行うことが伝わり、金融システム不安が後退したことも相まって、ドル/円は136円台を突破し強気相場と言える状況になっています。
ドル円相場をテクニカル分析で確認…強気相場となり138円を目指す展開も
現在の状況をテクニカル分析で確認したところ、上抜けた三角保ち合いの上限や13週線をサポートに反発し、26週・52週線を上抜けています。また、RSIが直近の山を越えて上向きになっており上昇の勢いが強まっていることがわかります。52週線(135.90円)越えた状態で来週を迎えた場合は、強気相場を継続し直近高値138円付近を目指す展開が考えられます。一方で、越えられない場合でも135円台を保つことが出来れば堅調な相場展開となりそうです。万一、135円を割り込むようだと伸び悩む展開も考えておきたいです。
ドル円トレードで注意しておきたいポイント…上昇チャネルを上抜けられるか
日足のチャートを見ると、10・20・80日移動平均線が上向きで乖離幅が広がる中で、約1カ月にわたる上昇チャネルを上抜けてきました。つまり、上昇の勢いが加速しているという事です。来週にでも年初来高値137.91円前後を試してもおかしくない値動きとなっています。ただ、執筆時点ではローソク足が確定しておらず、ふたを開けて見ると上ヒゲを伸ばしてチャネル内に戻っていることも考えられます。上抜けると更なる上値摸索へ、チャネル内に押し戻されれば、一旦135.00円前後まで調整が入り底堅さを確かめる展開も考えられます。そのため、終値ベースで方向感を確認して、来週の戦略を立てるようにしましょう。
来週の重要イベント
5/1☆米4月ISM製造業景況指数
5/3☆米4月ADP全国雇用者数
5/3☆米4月ISM非製造業景況指数
5/3☆FOMC政策金利
5/3☆パウエルFRB議長記者会見
5/4◎米3月貿易収支
5/4☆米新規失業保険申請件数
5/4◎米アップル1-3月期決算
5/5☆米4月雇用統計
☆=特に重要イベント
著者紹介
外為どっとコム総合研究所の研究員、宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)が、FX初心者の方にも分かりやすいよう、予想の値動きを示し、FX為替予想を行います。
💬宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい):Twitter
https://twitter.com/gaitamesk_ueha
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宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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