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ドル/円、一時133円台前半へ 金融不安によるリスクオフムード続く

ドル/円、一時133円台前半へ FRC報道でリスクオフムード

24日のドル/円は、約2週間ぶりに133.37円前後まで弱含みました。
東京市場では、134円台を割り込んでドル売りが先行しましたがゴトー日(5・10日)のドル需要などで134.41円前後まで反発しましたが、上昇一服感から戻り売りが強まり欧州時間には133.82円前後まで下落しています。その後は、133円台では押し目買い意欲が強いようで134.25円前後まで戻りを見せました。

NY市場に入るとリスク回避の円買いから133.37円前後まで下値を拡大しています。その背景には、 ファースト・リパブリック・バンク(FRC)の1-3月期決算発表で「預金の約4割にあたる1000億ドル前後が流出し、最大1000億ドルの資産売却を検討している」と報じられたことがありました。市場では、金融不安が再燃したことでリスク回避の円買いが強まりました。

ドル/円は、リスクオフの流れが続き上値が重い

本日、東京市場では方向感を欠く展開となりました。昨日海外市場で強まったリスクオフの円買いの流れを引き継ぎ、一時133.44円前後まで弱含みましたが、リスクオフによるドル買いも根強く133円台後半に持ち直しています。
欧州市場に入ると、金融不安が意識された円買いから133.30円前後まで下値を拡大しています。

ドル/円は、日足一目均衡表の雲上限に沿って上値を切り下げる状況が続くなか、転換線を下抜けてきました。今夜は、ドル/円に直接影響する重要イベントがないこともあって、米金融不安によるリスクオフの流れが続きやすいと見られます。ただ、心理的節目の133.00円前後が支持となっていることから、追加的な悪材料がない限りは、大きく下落することは考えにくいでしょう。

なお、本日の朝は、豪1-3月期消費者物価指数(CPI)の結果を受けた豪ドル相場の行方に注目が集まっていました。結果は前年比+7.0%と予想(+6.9%)を上回る伸びになりました。ただし、前回(+7.8%)から大きく伸びが鈍化したことで、来週の豪中銀(RBA)理事会で4月会合に続き利上げを見送るとの思惑から豪ドル売りが強まりました。発表直後、豪ドル/円は88円台後半から88.29円前後まで急落しました。

ドル/円

豪ドル/円

この後の経済イベント

4/26(水)
21:00 デギンドスECB副総裁、講演
21:00 ヘロドトゥ・キプロス中銀総裁講演
21:30 米3月卸売在庫
21:30 米3月耐久財受注
23:30 EIA週間原油在庫統計
26:00 米5年債入札(430億ドル)

今日の注目トピック

今週末から最大9連休のゴールデンウィーク(GW)が始まります。コロナ禍が収まりつつある中、海外旅行客が増えてきています。そうした中で、GWでは、すでにホテルの予約が連日満室など喜ばしい状況となっているようです。一方で、繁忙期が悩みの種になっている業者もいるようです。コロナ禍で人員削減に踏み込んだことで、多くの客が戻ってきても、人手不足で受け入れを制限しなければいけないとのことです。ただ、その悩みも観光業界が回復基調であることを示唆していると感じます。その助太刀になるよう私もたくさん観光してきます。

 
uehara.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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