ドル/円、一時133円台も底堅い この後、米新築住宅販売件数など発表

ドル/円、植田日銀総裁「緩和継続」を明言で一時134.70円台

24日のドル/円は、方向感が定まらない展開でした。
東京市場では、米国の景気後退(リセッション)懸念が和らぐ中、ドル買い主導で133.80円台から134.47円前後まで強含みました。その後は、134.12円前後まで押し戻されました。欧州市場に入ると植田日銀総裁が「緩和を継続する」と明言したことで円売りが優勢となり、一時134.73円前後まで上値を拡大しています。

NY市場では、米4月ダラス連銀製造業活動指数が-23.4と予想(-12.0)に反して前月(-15.7)から低下するとドル売りが強まりました。また、上昇一服感からの戻り売りも相まってドル/円は134円台前半まで下落しました。

ドル/円はトレンドレス、ユーロ/円が2014年12月以来の高値更新

本日、東京市場のドル/円は底堅いものの上値が重い値動きとなりました。134円台を割り込んでドル売りが先行しましたがゴトー日(5・10日)のドル需要などで134.41円前後まで反発しました。しかし、その後は上昇一服感から戻り売りが強まりました。欧州市場に入ると、米10年債利回りの低下を受けて、一時133.82円前後まで弱含みました。

ドル/円は、来週に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控える中で、景気動向に敏感になっています。今夜は米3月新築住宅販売件数やリッチモンド連銀製造業指数などが発表されます。昨今、普段はあまり注目されていない指標でも結果によっては強く反応するケースが散見されるため注目です。ただ、市場はFOMCなどの重要イベント待ちのムードが強いため、新たなトレンドが生まれることは考えにくく、レンジ内での値動きに収まる公算です。

ドル/円が方向感なく小動きとなる中、ユーロ/円は、2014年12月以来の高値(148.62円前後)を更新するなどボラティリティが高まっています。来週5月4日に控える欧州中銀(ECB)理事会にて利上げ継続が大方の予想になっています。そうした中で、利上げ幅については、25bp(0.25%ポイント)か50bp(0.50%ポイント)になるか見方が分かれています。24日にシュナーベルECB専務理事が「0.50%利上げの可能性を排除しない」との発言もありましたが、本日25日、ビルロワドガロー仏中銀総裁がインフレ抑制に向けた利上げをすでに「ほぼ完了した」との見解を示したことで、利上げ幅の不透明感が強まり、ユーロ/円は147.62円前後まで下落しています。そのため、ECB理事会前に発表されるユーロ圏の1-3月期GDPや消費者物価指数(CPI)などの経済指標の結果に注目が集まりそうです。

ドル/円

ユーロ/円

この後の経済イベント

4/25(火)
22:00 米2月住宅価格指数
22:00 米2月FHFA住宅価格指数
23:00 米4月リッチモンド連銀製造業景気指数
23:00 米4月消費者信頼感指数
23:00 米3月新築住宅販売件数
26:00 米2年債入札(420億ドル)

今日の注目トピック

政府が「ラピダス」に2600億円を追加支援すると表明しています。「ラピダス」とは、半導体の開発と製造を目的に日本国内大手企業8社が出資し、国内を製造拠点に設立された会社です。また、半導体の技術を世界でリードしているIBMとの共同開発により推進しています。最先端の半導体が開発されることは、デジタル機器の発展には欠かせない存在であり、それが経済の成長に繋がります。そして、半導体不足が続く中で、国内製造ができるとなれば海外からの輸入・流通リスクが軽減され、不足解消となるのではないでしょうか。道のりは長く、容易ではないと思いますがその点にも期待したいですね。

 
uehara.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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